Jリーグの夏休み特別企画として「ジーコおじさんの子ども電話相談室」というコンテンツが公開されていました。もともとジーコが出演した番組を、テキスト起こししたものになります。子供たちがジーコに質問していくのですが、終盤には巻誠一郎や柳沢敦まで登場して胸熱の展開となります!
子供たちがジーコにサッカーに関する質問をしていくのですが、ジーコが強調するのはとにかくサッカーを楽しむこと、サッカーを好きになること。そして勉強することも忘れないようにと付け加えます。
今やっているチームでサッカーを楽しむこと。サッカーを好きになることによって、いろんなものが上がってくる。スピードを考えるのはまだ早いね。それから学業も絶対に忘れないように。
まずね、サッカーを大好きになって、サッカーを愛してますっていうくらいに、サッカーで遊んでください。
自分の経験からすると、自分が10歳の時にフリーキックを蹴った覚えはまったくないし、とにかくサッカーで遊ぶことばかりを考えていた。ある程度の年齢になれば、監督のほうから寄ってきて、蹴ってみろと言ってくると思う。それまでは、サッカーを楽しむことだけを考えればいい。
まずはサッカーを楽しめ、サッカーを好きになれ、ジーコはそう繰り返します。
これは是非とも子供たちにも読ませたいやり取りです。そして終盤にはJ2ロアッソ熊本で現役を続ける巻誠一郎や、鹿島アントラーズでコーチを務める柳沢敦も登場します。
ジーコによる巻誠一郎へのアドバイス。
でもそれ以上に、経験というものを活かすべきだと思う。当時やっていたことはどんなに練習しても戻らないわけだから、これまでの経験を活かしながら、周りを生かして自分も生きていく。そういうことを意識すれば、長く続けていけると思う。
そして柳沢敦とも。
ドイツのワールドカップのクロアチア戦で、なんであそこで俺はアウトサイドを出してしまったのかと。それが自分の中で一番の後悔です。ジーコさんにドイツのワールドカップが終わってから会えていなかったし、話もできていなかったので、この場を借りて、謝りたい気持ちがあります。
という柳沢敦に対してジーコはこう言います。
いや、謝ることはなにもないよ。ああいうことは、サッカーには付き物だから。それよりも、ヤナギのキャリアを改めて振り返ってみると、本当に素晴らしい選手だったと感じる。そこまで成長してくれて本当にうれしく思っているよ。
ジーコは温かい言葉を柳沢敦に。ドイツワールドカップ以来、柳沢敦はジーコに会えてなかったということなので、ずっと胸に引っかかっているものがあったのでしょうね。それをこんな企画の中で吐露することできた、と。素敵な企画でした。
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