なでしこジャパン・佐々木則夫監督がFM795の独占インタビューに答えているのをたまたま耳にしたのですが、トークのうまさに驚きました。「この人、絶対に面白いこと言おうとしているな」というのが随所に感じられるトークでした。
ということで、普段からどんな面白いことを言っているのか、スポーツ新聞の記事からなでしこジャパン・佐々木則夫監督の発言を集めてみました。
「女房(淳子夫人)から言われたんですよ。女性を扱うんだから目やにや鼻毛、身だしなみにはしっかりしなさい、と」
かつてU-20を率いた際に、練習後に汗まみれの練習着でミーティングをしたところ、ある選手が明らかに「臭い」という表情を浮かべていたのだそうです。「加齢臭には気をつけないとね」とノリさん。
PK戦の前にも面白いことを言おうとしていたようですよ。
「僕自身はギャグを一発見せようかと思ったけど、さすがに頭が回らなかった。沢が“私は(PKを蹴るのは)嫌よ”と言って“沢は1点取ってるからいいだろう”なんて話をして笑ったんです」
さすが、ノリさん。普通だったらプレッシャーのかかるPK戦の前に、一発ギャグを言おうとしていました。
「ピッチ外でも選手の笑顔は多く、僕なんかは女子寮に閉じ込められている感じ。食事の雰囲気も和やかな笑いがあり、それを大事にしている」
女子選手たちと一緒にいることを「女子寮」にたとえています。世代も違うし、このあたりは伺い知れない苦労もあるのでしょうね。娘を見ているような気分なんでしょうね、きっと。
「小さな娘たちが粘り強くやってくれた」
まさに「小さな娘たち」という表現が。
そして、女子の指導に不安はあったものの、サッカーをしていた長女・千尋さんの「パパなら500%大丈夫だよ」という言葉に背中を押されたのだそうです。「自分の友人ともすぐ仲良くなる父親の姿を見ていたから」
「天からの恵みというくらいの気持ちだったから笑顔でいられた。私の一発ギャグで選手を笑わせようと思ったが、PKの蹴る順番を決めなければいけないので、できなかった。熊谷だけ『4番目にオマエが蹴れ』といったら、顔が引きつっていた。沢には『勘弁してくれ』といわれ、順番を最後にした」
熊谷の顔を引きつらせるノリさん。
明るい性格。だから選手と同席した決勝の前日会見でも「選手の気持ちも分かってくれる」という沢の監督評に、「まるっ」とにやり。宮間が「懐の深さがあるからここまでついてこられた」と続けると、「二重まるっ」とおどける。まるで漫才のようなシーン。この性格が選手たちを落ち着かせる。
ノリさん、本領発揮!
「日本の女性はサッカーをやる上ですごく適している。今回の戦いで夢を描いたのなら、ぜひサッカーボールを蹴ろう。ここにいるような素晴らしい女性を目指してください」
未来のなでしこジャパンへのアピールも忘れないノリさんです。
「成田で多くのサポーターの出迎えにびっくりしました。男子代表と同等の出迎えに、新たななでしこジャパンの歴史を作ったのだと感じました」
そつなくまとめるノリさんです。
「ジョークだと思いますけど、菅首相も大変な時ですから、ぜひ頑張っていただきたい」
「(チームを)うまくまとめ上げた。今から勉強して間に合うか分からないが、ぜひそういうところを学びたい」という菅首相の言葉に。
本の表紙では白髪が目立ちますが、ワールドカップでは髪を染めているようですね。白髪にヒゲを生やしたら、小島伸幸と見間違ってしまいそうですね。
佐々木則夫監督はさいたま市在住のようで、ラジオのインタビューでは、街で見かけたら声をかけてください、なんてことを言ってましたよ。