初の東大生Jリーガー!久木田がJ2岡山に加入という記事より。
赤門をくぐった大学生がプロの狭き門を突破した。東大4年生の久木田はスピードと球際の強さが特長のストライカー。7月に岡山の練習に参加したが、高評価され1週間の予定が2週間となり、8月中旬にはオファーを受けた。
Jリーグに初の東大出身Jリーガーが誕生するということで、ニュースになっています。
東京大ア式蹴球部(サッカー部)のFW久木田紳吾が「ファジアーノ岡山」に来シーズンの新加入選手として内定しました。
大学に所属したままJリーグでプレーできる特別指定選手としても承認されているので、早ければ今シーズンにもその姿をピッチで目にする可能性もあります。
「GMの方からは”東大なら就職するという選択肢を捨てることになるから、しっかり考えて”と言われた。でも、プロは目指していたものだったので」と久木田紳吾。
そうですよね、普通に就職して趣味でサッカーを続ける、というのもありですからね。しかし、目標だったらJリーガーの道を歩むことを決めたそうです。
そもそもJリーガーを目指したきっかけは?
熊本県内屈指の進学校・熊本高から「やりたいことを探す」ため東大に進んだ。だが07年4月12日の入学式で目が覚めた。全盲、全ろうで博士号を取得した福島智教授の「誰も挑戦したことがないことほど価値がある」という祝辞に心を揺さぶられた。
東大出身のJリーガーもいないことから「格好いいなと思った」と、それを目標にしたそうです。もちろん小さい頃からサッカーはやっていたのでしょうが、大学生から本格的に目標に定めて実現するあたりが凄いです。
鹿島アントラーズの練習にも参加しており「ドリブルがうまくて、ガツガツいくタイプ。結構、やるんじゃないか」という評価です。
Jリーグからのオファーがなければ、大学院に進学する予定でした。専攻は工学部都市工学科です。
東大出身Jリーガーということで注目は集めますが、しかし「プロとして有名になるのは悪くないけど、結果を残して注目されたい」と、やはり試合に出てゴールを決めてナンボですね、FWですから。
久木田紳吾は「両親は目標に関しては認めてくれたけど、複雑な気持ちは多分あると思います。友人からは”オレの方がもうけるぞ”とか厳しいことを言われています」とも語っています。
J2からJ1にステップアップとかあったりするでしょうか。楽しみです。
東大出身のプロ選手ということでは、けっこう野球選手がいます。「通算9勝の新治伸治(大洋)をはじめ、井手峻(中日)、小林至(ロッテ)、遠藤良平(日本ハム)、松家卓弘(横浜、現日本ハム)の5人」です。
追記:初の東大出身Jリーガー・久木田紳吾、ザスパクサツ群馬で2019シーズン限りの現役引退を発表
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FWながら、岡山の池上GMからはスピードと対人の強さを評価され「FWよりサイドとかで使うと言われている」という。昨年2月の鹿島練習時にフィジカルの弱さを痛感。それ以来週4回ジムに通い、体重も約1年半で64キロから70キロに増えた。4年間、飲み会参加も控えてサッカーに打ち込み、J入りにつなげた。
母校・熊本高入学時は「成績は平均以下。でもコツコツ勉強した」。サッカーは県大会8強が最高で、もちろん代表歴もない。しかし、大学2年からはアパートにテレビも置かず練習漬けの毎日。東京V、鹿島などJ各クラブの練習にも参加した。獲得を決めた岡山の池上GMは、「スピードがあって球際も強い。真面目で努力する選手」と期待する。