まだ1節しか消化していないので、順位も何もあったものではないのはもちろんそうですが、ジュビロ磐田に6-2で勝利したモンテディオ山形に注目しない訳にはいかないでしょう!
予想通り、序盤は「J1のスピード」に苦労した。磐田FWジウシーニョのキレのあるドリブルに、DF陣が翻弄(ほんろう)された。3人で囲んでも簡単に突破を許す。最終ラインが落ち着かなくなった前半17分、DFレオナルドが足をかけてPKを献上。ジウシーニョに決められ、嫌な空気が流れ始めたが、ここから崩れない「強さ」が山形にはある。
なんといっても、J1昇格組ですからね。J1に昇格したばかりのモンテディオ山形が、かつては王者として君臨したジュビロ磐田に大勝利を収めてしまった訳です。しかもアウェイで。
優勝のような騒ぎ、にはなってしかるべきでありますね、これは。
予算の都合上、大型選手の補強はできないチーム事情があるが、個人に頼らずグループで戦う策を、同監督が細かく指導し続けた。
いやぁ、それにしても監督の手腕というのはもちろん大きいと思いますが、発奮した選手たちもすごいですね。
(昨シーズンは入れ替え戦でJ1残留したジュビロ磐田ではありますが)
ということで‥‥
得失点差により、開幕スタートダッシュを決めたのはモンテディオ山形でした。
J1のチームにしてみれば対戦したことがないのでよく分からないというのがあり、J2から上がってきたチームにしてみれば失うものは何もない、という潔さがあります。
しかもJ2は年間の試合数が多いので、運動量ではJ1を凌ぐ場合もあるでしょう。いろいろそういったことが奏効しての大量得点ということになったのでしょうね。
これまでにもJ1昇格したチームが快進撃をするのは見た記憶がありますが、問題は梅雨以降くらいになるでしょうね。
ある程度、研究され、選手個々の能力での対決となった時に、組織としてカバーするようなサッカーができるか否か、そのあたりにかかっているのではないかと思います。
しばらくは台風の目になることが予想されるので、モンテディオ山形に要注目です。
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