エンゲルス監督になってから初のリーグ戦。ナビスコ杯を2試合戦い、着実な変化が感じられるだけに期待も。
試合結果は3-0と数字では圧勝しています。闘莉王のボランチ起用があたりました。
闘莉王が中盤でボールを奪い、そして散らし、さらにはフィニッシュにも顔を出し得点するという、闘莉王を中心に回った試合でした。
ハーフタイム直前の相馬の得点で扉が開いた感じは非常に良かったですし、攻守に奮闘し得点した永井も非常にキレていると思います。
が、まだまだ動けるはずですね、間違いなく。もっとボールを追えるはず。
啓太が途中で負傷退場してから、しばらく浦和レッズの動きが停滞しました。明らかにボールチェックに動く選手の数が減ったからです。
やはり前線も中盤も、どんどんチェックしないといけない訳です。そうすれば、完封がついてくるのですから。
そういう意味では相手ディフェンスをかき回す、梅崎のスピードスターっぷりは頼もしいです。
田中達也が復帰してくれば、スーパーサブの座を譲り、梅崎がスタメン定着するかもしれません(誰に代わる?)。
気になるのは、途中交代したエジミウソンが怒りをあらわにして下がったことです。
調子も悪くなかったのでしょうが、反抗しているとポジションも安泰ではないかもしれません。梅崎に達也に高原に‥‥。
同じく下位に沈んでいたアルビレックス新潟との試合でしたから、真価・進化が問われるのは清水、磐田戦です。
やはり、ホームスタジアムでの勝利は素晴らしい。
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特に前半42分に挙げた相馬の先制ゴールを評価し「あの得点で落ち着いた。永井の3点目で試合は決まったと思った。久しぶりのゴール、久しぶりの勝利でうれしかった」と笑顔。
06年9月30日の京都戦以来、547日ぶりの得点だが「今季はもっと得点を狙う。今度は(利き足でない)右足で決めるよ」とゴール量産にどん欲だった。
ばかみたいに攻めているわけではない。(前監督には)試す前から拒否されて理解できなかった。ゲルトさん(エンゲルス監督)は気を持たすこと言ってくれた。攻撃参加も組み立ても好きなようにしろと。でも本職は守備。守備をやらないと。
失敗すれば後のない“賭け”だったはずだが、闘莉王は「プレッシャーを正面から受けてしまう人もいるけど、オレは力に変えられる人間。ゲルトさんのためにも勝ちたかった」と胸を張った。
今季は「変身」を目指している。またぎフェイントとクロスの印象が強い左サイドのスペシャリストだが、マンチェスターUのゴール集DVDを見て「ドリブルシュートで得点というのは意外に少ない。シンプルに狙いたい」と心変わり。
「毎試合、途中で交代させられる。正直、どうすればいいのか分からない」。この日は家族も初めて招待しており、悔しさが増した様子だった。
ボランチは千葉・渋谷幕張高1年時以来でプロ初。28日の紅白戦(非公開)でテストしたが、MF鈴木との初コンビは連係不全だった。しかしブラジル・ミラソウ時代に司令塔を務めた男のゲームメーク能力は絶妙だった。
「じん帯? そんなにひどくはない」左足を引きずったボランチは試合後、精密検査。
試合終了後は関係者控室のレストランにこもり、ミーティングにも不参加。3年契約で総年俸7億5000万円、高原の倍以上の高給取りの反逆は王者奪回への懸案事項となる。
▼闘莉王をボランチ起用!エンゲルス監督“秘策”で浦和が初勝利
「オフェンスとディフェンスの間でリーダーシップを発揮してほしかった」という指揮官の狙い通りの活躍。中村GMも「展開力があって、ヘディングも強いし点も獲る。日本を代表するボランチ」と絶賛した。