拝啓 浦和レッズ様

阪神ファンのみなさま、18年ぶりの優勝、本当におめでとうございます。道頓堀での大騒ぎ、テレビで拝見させて頂きました。さぞ嬉しかったことでしょう。ぼくも、早く優勝の美酒とやらを味わってみたいものです。

レッズはJリーグ開幕から10年以上、優勝から縁遠いところにいます。カップ戦で決勝に進出したのだって、昨年のナビスコ杯が初めてです。これまでの10年は、本当に空白の10年でした。いえ、戦う気持ちを持った選手たちは数多くいましたが、クラブの方針もまずく、あっちへうろうろ、こっちへうろうろの10年でした。

昨年、オフトが監督に就任し3年計画を立てました。3年後には、優勝を狙う、と。しかし、昨年社長に就任した犬飼氏は「3年も待てん」と、1年前倒しを命じました。そう、今年が優勝を狙う年なのです。埼玉スタジアムこけら落としにて、幼稚園サッカーと長谷川健太に言わしめたレッズが、覚醒する年なのです。

しかし、2ndステージも序盤にしてよもやの連敗。他チームも足踏みをしているため、かろうじてチャンスは残されていますが、本当に首の皮が一枚つながった状態です。このままで、本当に優勝できますか? ぼくたちサポーターは信じていても良いですか? 正直なところ、今のままでは不安が一杯です。勝つためには何が必要なのか、足りないものは何なのか、選手にはもう一度考えて欲しい。そして、気持ちを見せて欲しい。

もし、仮にもレッズが優勝したら浦和はどうなってしまうのか。大阪のように広い繁華街はありませんし、道頓堀のような川はありません。なんだか末恐ろしい感じもしますが、ぼくは市役所にあるトルーカの鐘でも突きに行って来ようと思います。