新聞のビジネス的問題点を洗い出した書籍「新聞がなくなる日」を読んで、改めてインターネットも変わったな、と思いました。
広告の掲載場所はインターネット時代に入って、コンテナーからコンテンツへと移りつつある。
アルファブロガー本のインタビューでも、ネタフルは昔からやっていることは変わらないけれど、周囲の環境ががらりと変わった、という趣旨の話をしたのですが、ここでも同じようなことが語られていました。
日本とアメリカの新聞の売上の違いの話で、アメリカでは広告収入が85%を占め、日本では50%が売上収入、36%が広告収入であるという内容。確かにアメリカの新聞は広告で分厚い印象がありますね。
広告がたくさん入っている新聞が良いか/悪いかという議論もあると思いますが、現実問題として、インターネット時代では広告の掲載場所がコンテナー(媒体)からコンテンツに移っていて、
こうした状況では、コンテンツさえ維持できれば、広告モデルも維持できてしまう。コンテナーが別の乗り物(媒体)になったってかまわないわけだ。
という状況が生まれつつあります。
5、6年前は、個人が一生懸命コンテンツを更新して収入を得られるなんていうことは考えれませんでした。クリック課金のバナー広告もありましたが、そうした状況を根本的に変えるようなものではなかったと思います。
やはりインターネットのコンテンツを取り巻く環境を大きく変えたのは、ブロードバンドとブログとGoogle AdSenseではないでしょうか。
ブロードバンドでインターネットへの接触率が上がり、モノを購入する機会が格段に増えました。これはアフィリエイト収入の増加に繋がります。
マイクロコンテンツを大量生産する助けをしているのが言わずもがなのブログです。誰にでも情報発信する機会を、真の意味で与えたのがブログでしょう。
そしてマイクロコンテンツが大量生産されることで、多種多様な内容の広告スペースが生まれます。それぞれの内容に合致した広告を自動的に出稿してくれるのがGoogle AdSenseです。
新聞社やスポーツ新聞のサイトが、軒並みGoogle AdSenseを挿入していることからも、その影響力の大きさが分かるのではないかと思います。
ということで、自分では同じことをコツコツと続けているつもりだったけれど、ふと周りを見回してみたら、コンテナー(媒体)ではなくコンテンツ生産者にもお金が回る仕組みが出来上がっていて、インターネットも変わったな、と思ったお話でした。
まあ、コンテンツが集積されていくと、それも自然とコンテナー(媒体)になっていくのですが、それを手軽に作れるようになったのは、まさにブログのお陰ですね。