松下電器、デジタル一眼レフ「DMC-L1」を正式発表という記事より。
DMC-L1は、これまでの伝統的なフィルムカメラの撮影スタイルを継承しつつ、液晶モニターを見ながら撮影できる最新技術を取り入れるなど、クラシックカメラの愛好者からコンパクトデジカメのユーザーまで、幅広い層に受け入れられる設計にしたという。
ついに、松下がオリンパスとの提携で開発を進めてきたデジタル一眼レフカメラ「DMC-L1」を発表しました。発売は2006年末ということです。価格は未定。
パッと見た印象はかなり無骨で、今までのデジタル一眼レフとも違う、どちらかというとベースになっているであろうE-330を踏襲している感じで、スクエアなボディが斬新というか、逆に一眼レフぽくないな、と思っていたのです。正直いうと、あまり好みでないと。
しかし、
デザインは、同社が2004年3月に発売したハイエンドコンパクトデジカメ「LUMIX DMC-LC1」によく似ており、クラシックカメラのイメージを色濃く残している。
にもあるように、じっくりと眺めていると、これはこれでボクシーで、クラシカルなスタイルも味があって非常に良く思えてきてしまいました。
背面はLUMIXユーザには見慣れているであろうボタン配置となっています。これなら、元FZ3ユーザのぼくにもすぐに使えそうです。
ただし背面液晶はE-330が可動式であったのに対し、「DMC-L1」は固定です。個人的にはファインダーを覗かずに撮影するのも一つの撮影方法だと思っているので、これはこれで良しです。
さらにE-330で搭載されていたダストリダクションシステムも搭載。レンズには松下が得意といる手ぶれ補正機能のオン/オフボタンもあるとのこと。
画像処理エンジンは新開発のヴィーナスエンジンIII搭載もかなり期待がかかるところ。
オリンパスの持つ一眼レフ技術と、松下の持つコンシューマ向けデジカメ技術が合体した意欲作ですね。
ただ惜しむらくは、現時点ではフォーサーズ対応レンズが少ないことと、ラインナップを見ると焦点距離が2倍のこともあり、そそられるレンズが少なく、なおかつ価格が高いという点が挙げられます。
しかし「E-330」「DMC-L1」がヒットすれば、その状況も変わってくる可能性は大きいですね。
サイズの小さいレンズ、単焦点とかつけて持ち歩いたら具合良さそうだなぁ。松下・オリンパスが一眼レフ「DMC-L1」披露によれば、同時に発表された「LEICA D VARIO-ELMARIT 14-50mm/F2.8-3.5 ASPH」はLeicaが開発しており、フォーサーズ規格に賛同することも併せて発表されています。
レンジファンダーカメラに似たデザイン、Leicaのレンズとくれば、スマッシュヒットになりそうな予感も。
年末か‥‥新しいEOS Kiss Digitalも発表されていそうな予感‥‥。
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今回はあくまで開発発表のため、発売日、価格とも明らかにされなかった。発売は今年後半、価格的にはプロユーザー向けにはならないと見込まれている。