フィットネスクラブ運営の「ライザップ」グループが、2019年3月期の連結純損益予想を従来の159億円の黒字から70億円の赤字に下方修正しました。ライザップ、赤字転落へ 社長が役員報酬返上という記事になっていました。
相次ぐ企業買収で多角化を進めて急成長してきたが、一部の子会社で経営改善が当初の見込みより遅れていることが響いた。下方修正を受け、19年3月期は無配にする。
前期は92億円の黒字でした。159億円の黒字から70億円の赤字に下方修正というのも衝撃的な数字です。
「ライザップ」は相次いで業績の悪い企業を買収してきたのですが、ここにきてそのリスクが表出したようです。
経営陣と松本氏は「健全な対立関係」にある――RIZAP両トップ、赤字転落の裏側語るに次のようにあります。
実際は、経営に苦しむ企業を安値で買収して「負ののれん」を営業利益に上乗せするという会計手法を採用しており、子会社の経営を再建できなかった場合は連結業績が悪化するリスクと隣り合わせだったのだ。
そもそも経営難の企業を買収していたのですから、そんなに簡単には経営再建できなかったということですね。
2018年5月にCOOとして招いた前カルビーCEO(最高経営責任者)の松本晃氏が次々にM&Aすることに違和感を抱き「いったんM&Aを停止して体制の改善に努めるべきだ」と説いたのだそう。
松本氏は「たくさん買った会社の中には、右肩下がりの“不況産業”といえるものがあった」「RIZAPを作った際のビジョンにそぐわない企業が傘下にあることにも気づいた」ということですが、買収している企業を見ていると「なんで?」というものばかりだったように思います。
斜陽産業をどう立て直すのだろうと思っていたのですが、やはりうまくいっていなかった、ということのようです。
「買収などでこの1年でグループに加わったワンダーコーポレーション、ぱど、MRKホールディングス(マルコから社名変更)などの上場子会社の赤字幅が拡大したことで業績を押し下げた」ということです。
こうなってくると「ライザップ」参加になった湘南ベルマーレのサポーターもちょっと心配になってくるでしょうね‥‥。予定通りの投資がなされるのどうか、と。
「ライザップ」は事業の結果にコミットできるでしょうか?
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