格安SIM、MVNOの草分けとも言える「日本通信」が発表した2016年3月期の連結業績予想によると、従来予想を大きく下回る15億円の赤字になることが明らかになったようです。日本通信、赤字転落へ 「VAIO Phone」在庫評価減も響くという記事になっていました。
日本通信は1月22日、2016年3月期の連結業績予想を大幅に下方修正し、従来11億円の黒字としていた営業損益が一転、15億円の赤字(前期は4億円の黒字)に転落する見通しだと発表した。
ぼくが格安SIMに切り替えた2014年秋くらいには、MNP先として日本通信の名前もけっこう挙がっていたのですが、その後、いくつも新しいMVNOが登場したり、スピードが遅いといった評判があったりと、徐々に名前を聞く回数が減っていた気がします(プレスリリース芸で注目を集めてはいましたが)。
また、ほとんど独自性のなかった「VAIO Phone」にガッカリしたという人も、少なくなかったのではないかと思います。「VAIO Phone」を完売するために在庫の評価減を迫られたことなどが響いたと記事。
業績予想の修正に関するお知らせ(PDF)によると、今後に関して次のように説明されていました。
MVNO のモデル事業者としての役割から、MVNO やシステム・インテグレータ、大手メーカーや金融機関、医療機関他が目指すモバイル・ソリョーションを実現するための MSEnabler (モバイル・ソリューション・イネイブラー)としての役割へと、自らの役割を再定義いたしました。そしてこの役割の再定義に基づき、当社の戦略を転換します。
つまり、パートナー企業、クライアント企業とともに事業に取り組んでいく方針ということです。