サントリーが2015年2月16日に発表した、2014年12月期の連結売上高は13年同期比20%増の2兆4,552億円となり、キリンを抜いて国内食品メーカーの首位になったそうです。サントリー、キリン超え 売上高2.4兆円で食品首位という記事になっていました。
欧州の清涼飲料事業や14年5月の米蒸留酒最大手、ビーム(現ビームサントリー)の買収などで海外売上高を7割伸ばし、キリンに2600億円の差をつけた。
サントリーは買収がうまくいったということです。新浪剛史社長は「20年にはウイスキーで世界一を目指す」と宣言しています。
もともとサントリーとキリンは経営統合の話があったのですが(2009年)、当時はキリンが7,000億円以上もサントリーに差をつけていました。それがわずか数年で、立場が逆転することになりました。
「キリンはビールで世界に挑もうとしている。日本勢がビールで世界を目指すのは厳しい」と新浪剛史社長。
確かに、日本のビールは海外でも飲むことができますが、ぼくが旅したカナダやアメリカで現地の人が好んで飲むようなビールかというと、確かに違うのかもしれません。どこも人気になっているのは、マイクロブリュワリーなどによるクラフトビールでしたね。そう考えると、キリンがヤッホーブルーイングに出資したのは方向性として正しいです。
営業利益も30%増で1647億円のサントリーに対し、キリンは20%減の1145億円。サントリーだけでなく、アサヒグループホールディングス(1283億円)にもキリンは抜かれている。
ただし、サントリーも磐石かというと、オランジーナやビームの買収で有利子負債が膨らんでいるため「今後も高成長を維持できるのかは不透明」です。