イーアクセスとウィルコムが合併し、2014年4月から新会社としてスタートすることが明らかになりました。存続会社はイーモバイルとなります。イー・アクセスがウィルコムを吸収合併、2014年4月に新会社という記事になっていました。
新会社はイー・アクセスの無線通信事業と固定通信事業、ウィルコムのPHS事業を引き継ぎ、市場拡大が見込まれるスマートフォン市場に注力する。
いずれもソフトバンクの子会社ですので、グループ再編の一環といったところになるのでしょうか。ただし、社名やブランド名がどうなるかは未定で、イーモバイル、ウィルコムといった名前が消える可能性もあるということです。「ソフトバンク○○」となれば、回線契約数をまとめて発表しても違和感はなくなりそうです。
合併後の契約者数は、2013年9月末時点ではイーモバイルが約440万件、ウィルコムが約570万件ですので、1,000万件超となります。
新会社の社長には現イー・アクセス代表取締役社長のエリック・ガン氏が、また副社長には現ウィルコム執行役員で営業統括マーケティング本部長の寺尾洋幸氏が就任する予定。
かつてのDDIポケットがウィルコムとなり、そして今度はイーアクセスと合併し、もしかするとそのブランド名は消滅する可能性もある、と。合併した後、どんな戦略をとっていくのでしょうか。
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ウィルコムはDDIが中心となり地域会社が設立され、「DDIポケット」のブランド名で1995年にPHSサービスをスタート。データ通信サービスやインターネットメールなど、先進的なサービスを展開した。2004年にカーライルが筆頭株主となり、2005年にはウィルコムに社名を変更。2010年2月の経営破綻を経て、ソフトバンク傘下入り。
▼イー・アクセスがウィルコムを来年4月吸収合併、ブランドは未定。「交渉これから」 – Engadget Japanese
イー・アクセスとウィルコムはともに、日本の通信史の中で希有な存在である千本倖生氏が手がけた通信会社です。NTTを退社した千本氏は、京セラの稲盛会長とともに、NTTに対抗する第二電電(DDI)を設立。KDDとIDOらとの経営統合によって、これが現在のKDDIになりました。