「クールなツール」を紹介するウェブログを自費出版本にという記事がありました。
なぜ本のかたちにするかって? つまるところ、それが別の体験になるからだ。本にする楽しみは、同じ情報でも違うメディアを通せば別の体験になるという、古典的なメディアの論理に基づいている。この場合、本が別の体験なのだ。本なら載っている多くのものをあれこれ眺めることができる。本はアーカイブなのだ。だからこそ違う体験になる。
ぼくもネタフルが本になったらいいなぁ、なんて思ってはいるんですが、取り上げるネタが新しい情報だけに、鮮度の落ちた情報をわざわざ本にする必要はないわけで、そういうのは難しいなぁ、と思っています。しかも、リファレンスとなるURLをクリックできなければ、ネタフルという存在も危ういものになってしまいますし。改めてインターネットの上だけで成り立つメディアだな、と思いました。
ケリー氏の広い興味――フォトジャーナリストの経験がありサイクリング狂でもある――を反映して、サイトはつねに新鮮な驚きに満ちた素材を取り上げている。もちろんハイテク機器も多く登場するが、ヒヨコの育て方の本と『iPod』用FM送信機が同列に並んでいるのが、このサイトの面白いところだ。
blogって総じてそうだと思いますけど、こうした雑多な情報の中から書き手のパーソナルな部分が見え隠れして面白いんですよね。ネタフルでサッカーネタなんか見たくない人も多いと思うんですが、まあ許してください(笑)