読者のコメントめぐり、企業がブロガーを提訴という記事がありました。
Traffic-Power.comは、検索エンジン最適化(SEO)に関するブログを書いているアーロン・ウォール氏を、名誉毀損および企業秘密の公開で訴えた。
ブログで会社を辞めました、みたいな話は聞いたことがありましたが、ついにはコメント欄が元で訴訟にまで発展したケースが出てきたそうです。しかも読者コメントが元でブロガーが訴えられています。
ウォール氏のブログのコメント欄に、Traffic-Power.comが販売しているツールを非難するコメントものが含まれていたことで、「同社に関する機密情報がこのブログ上で公開された」として訴えたそうです。
ブロガー自身が書いた記事ではなく、コメント欄を問題としてブロガーを「虚偽の中傷的な情報」を掲載したと訴えているということです。
しかし、
裁判所はおおむね、掲示板やメーリングリストの運営者に、他人からのコメントの責任を負わせることはできないと判断してきた
ということで、これがブログにも適用されるのではないか、と記事。
Traffic-Power.comに対する批判的なコメントが掲載されていたそうですが、訴状ではそれは特定されていないそうで、「非常にあいまいであり、自分が何の理由で訴えられているのか分かりにくい」とウォール氏もコメントしています。
Traffic-Power.comでは、ウォール氏に対して一部のコンテンツを削除するよう求めたけれど、拒否されたために提訴に踏み切ったとしています。
Traffic-Power.comとしては、自社に不利益になるコンテンツが公開され続けることに対して、ブロガーに管理責任があると考えたということでしょうか。
コメント欄を設けているブログは多くありますが、管理責任を問われこうした訴訟のリスクを抱えるとなると、コメントに関してもいろいろと考えさせられることにもなりそうです。
リスクを回避する方法としては、
・匿名のコメントを受け付けない
・コメント欄をなくす
のどちらかになるのでしょうか。