BEGIN「一五一会」

BEGINのボーカル比嘉氏が思いつき楽器としてプロデュースしたのが「一五一会」です。見ての通りギターのようなボディですが、弦が6本ではなく4本で、しかも指一本で弾けるようにチューニングしてるのが特徴です。

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一五一会

つい先日、改めて紅白の再放送を見てしまったのですが、夏川りみや森山良子の「涙そうそう」が注目され、BEGINも一緒になって歌っていました。作曲がBEGINで作詞が森山良子、そしてその曲をどうしても歌いたかった夏川りみが同郷のBEGINにお願いをして歌わせて貰うようになったそうです。森山良子は若くして亡くなったお兄さんのことを詩にしていたと記憶しています。

さて、紅白の時にBEGINの比嘉氏が弾いていたのが、この「一五一会」です。本来であればギターの弦は6本で、さらに指のポジショニングを変えることで演奏をするのですが、コードが押さえられなくてギターを断念する人は多いと思います。ぼくは高校時代、暇に任せて弾きまくりましたが、それでも一ヶ月くらいかかりました。忙しい人がギターを覚えようと思ったら‥‥。そこで、誰でも弾けるギターがあったらいいのでは、という比嘉氏が、ギターと三線を“チャンプルー”して考えたのが「一五一会」です。

ギターとチューニングが違うと書きましたが、「一五一会」では指一本でコードを押さえられるようになっています。目盛りとなるフレットというものがあるのですが、Cだったら左から3番目、Fだったら左から5番目‥‥という風に、コードの場所を覚えるだけで弾けるようになります。つまり、3コードの曲だったら、3カ所押さえる場所を覚えるだけという訳です。余談ですが、実はこれ、普通のギターもチューニングを変えれば全く同じような指一本の弾き方がでするのですね。ギターでやるとちょっとカッコ悪いので、そういう弾き方をする楽器を作ってしまった発想の転換の勝利ですね。

ということで、誰でもすぐに弾けるようになってしまう「一五一会」なのでした。ハンドロールピアノも良いですが、もっと手軽に楽器に挑戦してみたいという人にはピッタリではないでしょうか。子供から大人まで、誰でもすぐに弾けるようになると思います。が、ちょっと値段が高いのが問題かな。1本10万円もするのですよねぇ。

ちなみにギターでも、弦を1本減らして5本で演奏しているエレファントカシマシのギターリストのような人もいます。

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BEGIN「一五一会」

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BEGINが「一五一会」を使ったセルフカバーアルバムです。メジャーな曲もありつつ、でも素朴な音色でなんだか凄く良さそうです。これはかなりお薦めかもしれません。

曲目リスト
1.涙そうそう(一五一会ヴァージョン)
2.海の唄(一五一会ヴァージョン)
3.声のおまもりください(一五一会ヴァージョン)
4.恋しくて(一五一会ヴァージョン)
5.防波堤で見た景色(一五一会ヴァージョン)
6.この街はなれて(一五一会ヴァージョン)
7.その時生まれたもの(一五一会ヴァージョン)
8.島人ぬ宝(一五一会ヴァージョン)