Jobs氏「音楽」を語る

Appleスティーブ・ジョブズCEO、「音楽」を語るというインタビュー記事がありました。

ジョブズ氏は先週カリフォルニア州カールズバッドで行われたD: All Things Digitalカンファレンスで、Wall Street Journal紙のウォルター・S・モスバーグ記者とともにステージに上がり、きわめて珍しい、オンステージ・インタビューに応じた。以下は、その抜粋である:

ウォール・ストリート・ジャーナルの記事ですが、Jobs氏を「テクノロジー業界最初のロックスターだ」といかにも本人が聞いたら喜びそうな賛辞を贈っています。

いくつな気になる点をピックアップしておきますが、是非記事も読んでみて下さい。自分の立ち位置、スタンス、周りからどのように見えているかを、本当に的確に把握している人だと改めて思いました。

・Appleは合法ダウンロード市場の70%シェアを持っている(音楽産業全体の約2%)
・競争相手で本当の敵は違法ダウンロード
・レコード会社はCDを販売するよりも、われわれが1曲当たり99セントで販売したほうが儲かることがわかった
・Appleは確実に新しいことをする会社である
・クールなテクノロジーを発明してすばらしく使いやすいものに作り上げる
・何かを発明するか、その中のコアテクノロジーをコントロールできないかぎり参入したくない
・「未完成のものの中で一番のお気に入りは?」という問いには「PDA」
・「ちょっと待てよ。PDAを使っている人の90%は、ただ情報を見たいだけの人たちだ。通常、情報を入力する必要性は感じておらず、それならば携帯電話で代用できる」
・すなわちPDAの参入は携帯電話市場に参入することを意味する
・それがあまり得意な分野でないことは理解している
・「Macのマーケットシェアを上昇させる見込みは?」という質問については「非常に健全な顧客ベースを持っており、われわれはユーザーのことを愛しています。彼らに新製品を届けて喜ばせたいと思っています。非常に健全なビジネスで、成長しています。」
・携帯電話にハードディスクが搭載されたとしても「デジタルハブ」としてのPCは変わらないだろう
・なぜなら「カメラや携帯には、オリジナルではなくコピーしか入れておかないでしょう。人生の一部を失うわけですから。」
・ビデオを携帯デバイスで見ている人たちのための市場があるとは考えていない
・PDAに投資するよりはiPodに投資していた
・残りの30%しかないWindows Mediaのために後戻りして革新を中断するという判断はしなかった
・Appleは前四半期、30%伸伸びた
・3期連続で伸ばしており今期も成長が期待
・私はお気に入りの映画でも、一生に1000回観たくはない。でも、好きな曲ならば、一生で1000回聴きたいと思う
・だから、音楽と映画はまったく異なる生き物
・DVD産業の脅威はインターネットではなくDVDライターである