展覧会ナビゲーションツールとしてのiPod~六本木クロッシングという記事より。
展覧会に「視聴会」っていうのは何だか変な感じなのだけど、理由は2つある。一つは、作品の多くがインスタレーションで、視覚も聴覚も使って味わうものが多いってこと。そしてもう一つの(多分本当の)理由は、来場者にナビゲーションツールとしてiPodが手渡されるということだ。
展示会の作品について、iPodで音声情報が補完されるだけのように思われるかもしれませんが、実はこれが便利なのです。アメリカでスミソニアン博物館に行った時に、当時はNewtonで同じようなガイドが実現されていました。日本語があり重宝したものです。
作方法は簡単。画面を指でタッチしていくだけ。見ているブースの数字を入力すれば、ヘッドフォンから解説が日本語で流れてくるという仕組み。
作品の雰囲気感じ取るとか、自分でガイドブックを読むとか、楽しみ方はいろいろあると思いますが、音声ガイド付きというは新たな気づきを与えてくれるという点では役立ちます。オーストラリアに行った時にガイド付きのツアーにも参加しましたが、知らないことがどんどん出てくるので面白いんですよね。きっとこのiPodも役立ち満点でしょう。
ただ、改善点もあるようです。
最初に、エキソニモさんのガイドを聞こうと思ったら、トップメニューからプレイリストを選んで、その中から「01エキソニモ」を選んで、さらに「エキソニモ」を選ぶという手続きが必要になる。
「作品を見ながらこんなことをするのは、とても煩わしいです」ということだったんですが、Newtonの場合は自分のペースで進めました。
展覧会のナビゲーションツールとしてのiPodってのは、いいアイデアだと思う。でも、今のままでは、まだまだ使いにくい。今回はその意味で「実験」なんだろう。
新しい試みとしては評価されるのではないでしょうか。
スミソニアン博物館のNewton、今回のiPodと、中にはApple好きの人がいそうです。