Vistaの影で、着実にシェアを引き上げたアップルのしたたかさというコラムより。
BCNの調べによると、6月の月間シェアは4.8%。2月時点のシェアが3.5%であったことに比べると、わずかな増加といえるが、世の中の関心がWindows Vistaに集中するなか、逆風が吹くはずであったアップルが、着実にシェアを引き上げてきたことは特筆できる出来事だといえよう。
徐々にですが、アップルが日本でもシェアを拡大し始めているようです。コラムにもあるように「世の中の関心がWindows Vistaに集中するなか」ですから、大したものですよね。
もしかすると「Windows Vista」が期待したほどではなかったから、逆にアップルへの注目が集まった、ということもあるかもしれません。
このシェア拡大の要因として、
かなり積極的なプロモーション施策やキャンペーンを行なってきたことだ。
として、
・ラーメンズのテレビCM
・Windowsマシンの下取り価格をアップ
ということが挙げられています。
あとはやはり、
2007年3月からスタートした新店舗施策「Appleのショップ」が、全国規模に広がっていることだ。
ということが挙げられているのですが、確かにこれは強力なんではないかと思いますね。
Apple Storeとは別に、
ショップインショップの形で、量販店とアップルが協業して展開しているもので、量販店の一部コーナーを「Appleのショップ」と位置付け、アップルストアと同じ什器を使用するとともに、Macに精通した専門のスタッフを配置
するというもので、2007年3月からスタートし、既に全国11店舗体制になっているのだそうです。静かに、しかし着実に進行しいたAppleコーナーです。
「Macに精通した専門のスタッフ」というのがかなり重要で、これがあるから安心してMacを勧められるというのがあります。
以前だったら、身近にWindowsユーザがいる人であれば、Windowsを勧めることがほとんどでした。やはり質問して誰かに聞ける、というのは重要ですから。
それがApple Storeがオープンしたことにより、状況が大きく変わりました。お店に行けば、専門のスタッフがいて、親切にいろいろと答えてくれるのです。
うちは浦和ですが、銀座まで行けば親切に教えてもらえるという安心感は大きいです。キートップが何度か壊れましたが、その都度、すぐに直してもらって本当にありがたいです。
成果は大きく出ているようです。
対前年同月比で良くて2桁増と見込んでいたMacの売り上げが、35%増で推移している。Appleのショップを出店して以降のMacの売れ行きは予想以上のもの。アップルのシェアは確実に上昇している
と、ビックカメラ有楽町店の店長。35%増というのは、元が少なかったのでしょうが、確実にそしてコンスタントに売れているのでは、と思わされますね。
「土日などを対象に開催しているハンズオンセミナーも好評」ということで、使い方を教えてもらえる、質問に親切に答えてもらえる、というのはやはりポイントかもしれません。
さらに、
どの程度のユーザーがWindowsからMacに乗り換えているかは推測しにくいが、接客をしていると、Windowsユーザーが、Macに乗り換えるというケースが増加しているのは明らか
ということです。
「MacBookはいいけど持ち歩くには大きくて重い」という声はよく耳にします。自分が使ってみて良くても、このせいで人には勧めにくいということもあるかもしれません。
ですので年末あたりに、薄くて軽いタイプのMacBookがリリースされたら‥‥ちょっと何かの予感がしますね。