
青ヶ島の旅行記をまとめました。
青ヶ島はどんな島?
青ヶ島は東京都の離島です。有人島としては伊豆諸島の最南端に位置しています。島で作られる焼酎「青酎」という名前を聞いたことがあるでしょうか。キャッチコピーには「天然のプラネタリウム」というものもあります。夜空に広がる、圧倒的な星空!
青ヶ島はカルデラの島で、島の周囲は断崖絶壁です。まるで城塞のようです。周囲は9kmの火山島です。人口は約170人で、日本で最も小さい村なのです。住所は全て「青ヶ島村無番地」となります。
青ヶ島村ホームページでは、島の成り立ちに関して次のように説明されています。
黒潮のまんなかにぽつりと浮かぶこの島が、いつあらわれ人が住むようになったのか、はっきりしたことは分からない。けれども、青ヶ島の歴史はこの黒潮とともに流れてきたといってもいいでしょう。はじめてこの島に住んだ人は、きっと黒潮に運ばれてきたに違いないのです。 青ヶ島がはじめて歴史上に登場するのは15世紀に入ってから。
天明の大噴火で島民は八丈島に避難しました。それから約40年間、文政7年(1824年)に名主の佐々木次郎太夫らが還住(全島帰還)を果たすまで無人島となりました。
青ヶ島へのアクセス(ヘリコプターと船)
「青ヶ島」へのアクセスには2種類の方法があります。いずれも八丈島を経由します。
- 八丈島から船で訪れる方法(八丈島へは船で約11時間、飛行機なら羽田空港から約50分)。八丈島からは「あおがしま丸」で約2時間半です(2,550円)。
- 八丈島からヘリコプター「東京愛らんどシャトル」で訪れる方法。とても早く、約20分で到着します。料金は船よりかかります(11,530円)。空港でそのまま乗継できるのもメリットです。ただし、ヘリコプターは生活便にもなっているので、早めの予約が必要です。
実際に、羽田空港から八丈島を経由し、ヘリコプターで青ヶ島に渡った様子は下記の記事をご覧ください。
船は欠航することが多いことも、旅行を計画する際には念頭に置いておいた方が良いでしょう。
青ヶ島の観光
青ヶ島は小さな島で、人口も少なく、船かヘリコプターでないと渡れないため、観光客が押し寄せられる島ではありません。そのため、どこを訪れても静かです。観光地というよりは、手付かずのありのままの自然を楽しむ、と考えた方が良いでしょう。
青ヶ島の観光地を訪れた記事をご紹介します。1泊2日でもかなり回れると思いますが、ゆっくりと隅々まで歩いて、見て回るなら2泊3日がオススメです。
- 「大凸部(おおとんぶ)」423m、青ヶ島で最も標高の高い展望台から二重カルデラを臨む
- 「尾山展望公園」から青ヶ島のカルデラをぐるり周り見る。夜は天然のプラネタリウム、星空鑑賞スポットに!
- 青ヶ島の二重カルデラの内輪山・丸山を歩く「丸山一周遊歩道」富士様まで登る
青ヶ島は二重カルデラの島です。なんといっても、島そのものが見どころと言っても過言ではありません。是非とも山を登り(約15〜20分)、高いところからその景色を見てください。眼下には、見たことのない絶景が広がります。
青ヶ島の天気は変わりやすく、晴れたり雨が降ったりがくるくると入れ替わったのですが、2泊の滞在中に一瞬だけ星空を見ることができました。肉眼で見られる、天然のプラネタリウムというたとえは、決して大げさではありませんでした。
- 青ヶ島の集落にある名所・史跡「金比羅神社」「神子の浦展望広場」「還往の碑」「佐々木卯之助の碑」「名主屋敷跡」と無番地について
- 「青ヶ島港(三宝港)」船を釣り上げるクレーンと要塞のようなコンクリート壁
- 東京最南端のサウナは青ヶ島にある「青ヶ島村ふれあいサウナ」
島の生活に欠かせない港の風景も圧巻です。ぼくが訪れた時は海が荒れていたのですが、ざぶんざぶんと太平洋の荒波が押し寄せており「ああ、海のどまん中なんだなぁ」ということを実感しました。
海を眺めて身体が冷えたら、地熱を利用した東京都最南端のサウナに行くのがオススメです。青ヶ島は火山島で、掘れば温泉も出てくるそうです。地熱で熱された水蒸気がシューシューと噴き出している場所があるのですが、そこにサウナが作られています。
青ヶ島のレンタカー
青ヶ島は大きな島ではありませんが、起伏がかなりあります。そのため、全てを歩こうとするとなかなか大変です。1日はレンタカーを借りるのがオススメです。特に地熱釜やサウナに行く時は、レンタカーが良いでしょう。
青ヶ島の旅の雰囲気をTwitterで
自分が旅をしながらTwitterに投稿したものをまとめています。少し長いですが、読むと雰囲気が分かると思います。2泊3日で旅した様子です。
青ヶ島の青酎
青ヶ島といったら、青酎が思い浮かぶ酒好きも多いはず。青ヶ島で島の人たちがつくる焼酎です。今は工場があり、みんなが材料を持ち寄ってそこで青酎を作っているのだそうです。作り手によって味が違うのが特徴です。サツマイモを使って作られた青酎は、焼きいものように甘いんです! この味は驚きました。
青ヶ島には居酒屋が2軒だけあります。ぼくは居心地が良かった「もんじ」に2日間とも通ってしまいました。
観光客向けではなく、あくまでも地元の人が通う居酒屋です。そこに混ぜてもらうと、島気分を味わえて楽しいですよ。もちろん、青酎も呑めます。
もし青酎をお土産に購入したいならば、八丈島の空港で買うのがオススメです。青ヶ島の商店でも購入できますが、ヘリコプターだと荷物の重量制限があるので(超えると超過料金)、八丈島空港で購入し、場合によっては宅配便で送ると良いでしょう。
実は青ヶ島も八丈島も離島料金ではなく、都内に送るのと同じ料金で送れます!
青ヶ島の民宿
青ヶ島には何軒か民宿がありますが、ぼくがお世話になったのは「ビジネス宿 中里」です。優しいお母さんのいる、料理のボリュームもたっぷりの宿です。夕食には島寿司などの地元料理も出てきます。青酎の飲み比べもできます。
青ヶ島にはランチを食べる食堂がありません。そのため、宿泊すると1泊3食になります。商店でパンなどを購入することもできますが、せっかくなのでおにぎりや食材を持たせてもらい、地熱釜でピクニック気分でランチを食べましょう!
これも青ヶ島の楽しみの一つです。
ぜひ「しうで」も食べて欲しいなぁ。
青ヶ島の旅費
交通費と宿泊費の基本的なところをまとめておきます。
八丈島から青ヶ島
船:2,550円(片道)
ヘリコプター:11,530円(片道)
船は季節により変わるので、詳しくはサイトでご確認ください。
「ビジネス宿 中里」は1泊3食付きで1万円でした。
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青ヶ島リンク集
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