団塊消費動向研究所 第9回〜第2の人生、田舎暮らし派? 都会暮らし派?という記事より。
定年後は「家をどうにかしなければならない」という問題が表面化する時だ。30代か40代で購入した家は、老朽化が進み、建て替えやリフォームの時期に来ている。子供が成人・独立し、夫婦二人で生活するには無駄なスペースが多い。住まいはあるものの、地域とのつながりが希薄で、定年後は未知の場所に住み始めるのと同じという男性会社員も多い。物理的にも、精神的にも、これからの生活を再検討しなければならない時期なのだ。
定年後、つまり60歳代になったらどうしたいとか、実は全く考えたことが無かったということに今、思い当たりました。最近では人生を新しい気持ちでリスタート(?)するために住み替えを検討する人が増えているのでは、という記事。
田舎暮らし、都会暮らしを比較しつつ、行き着く新しい形は「都会派田舎暮らし族」です。
ただ、話を聞いていて、意外に思うことがあった。「この森林住宅のいいところは?」という問いに、どちらの夫婦も同じ答えをしたのだ。それは、「他の住民と適度な距離感を持って暮らせるところ」というもの。「今から人間関係の密な田舎に入り込むのは難しい。受け入れる側も、入る側も余計な気を遣う。ならば、全員がよそから移ってきた、こういう別荘地のようなところの方が気楽だ」というのだ。
“田舎暮らし”ではなく、自然のある場所に居場所を求める、ということでしょうか。ここで紹介されている蔵王のリゾート住宅も「冬は薪を焚き、雪に埋もれた生活でありながら、実は、仙台や福島から車でたった1時間という便利さ」で、「敷地内にはリゾートホテルも建っていて、時には都会と同じスタイルで食事やイベントなども楽しめる」そうです。確かに、近くのコンビニや病院までクルマで30分、1時間という生活は、便利さに慣れてしまうと難しいのかもしれません。そういう需要に対しては、リゾート物件のようなものが増えているのかもしれませんね。いいとこ取り、みたいな感じでしょうか。
都会も田舎も味わえる、この森林住宅地のような場所は、今後、大いに好まれるだろう。都会のセンスやライフスタイルを維持しつつ田舎暮らしをする「都会派田舎暮らし族」が増える可能性が大だ。
そんな気がします。自然の中で暮らしたいという気持ちはよく分かります。そして、田舎に入り込んでいくのは難しい、という気持ちもよく分かります。