「ローソンストア100」が、2019年12月25日より「100円おせち」の販売を開始することを発表しました。令和初の「100円おせち」は新商品4品を含む、史上最多の32種類となります。全部購入しても3,200円!?
発表会&試食会に参加してきたのですが、試食すると絶妙な味付けでこれがまた美味い。なぜ100円で美味しいおせちが提供できるのか? その秘密も会場で語られたのでレポートします!
令和初の「100円おせち」は32種類
iPhone 11の超広角ではなければ1枚の写真に収められないような圧巻の品数。それが「ローソンストア100」の「100円おせち」です(税込だと108円)。
今年はリクエストのあった、
・豚の旨煮
・お煮しめ
・海鮮サラダ
・くるみ甘露煮
などが追加され、その数も32種類となりました。
蒲鉾、伊達巻、寿なると、鮭昆布締、栗きんとん、黒豆、田作り、えび甘露煮、数の子、松前漬け、イカ明太、わさび本漬などなど、おせち料理の定番商品などが充実しています。
今どきは全てのおせち料理は作らず、必要に応じて購入している、という人もいることでしょう。
世帯人数が減ったり、単身世帯が増えたりで、そもそもおせち料理を作らなくなった、という家庭もあると思います。
そうした時代背景もあり、2018年度の「100円おせち」は、過去最高となる前年比133%(約115万個)の伸びを記録したそうです。
客層も単身、シニア、女性、品数を増やしてからは男性も購入するようになっているし、盛り付け例を提案してからは若い人も手にするようになっているとのことです。
おせちも「作る時代」から「買う時代」へと移ろっている、ということなのでしょうね。
なぜ美味しいおせちを100円で提供できるのか?
ここで気になるのは、どうしてこんなに多種多様なおせちを安く展開できるのか、というところです。
そのことに関して、いくつかの商品を例に説明がありました。
くるみ甘露煮の場合
・サイズ不選別
・パッケージを他の商品と統一する
・佃煮メーカーへまとめて発注する
わかさぎ、あさり、えび甘露煮を依頼している佃煮メーカーにまとめて発注し、パッケージも統一することでコストを下げているそうです。なお、佃煮を作っているのは老舗メーカーで、味に自信ありとのことでした。
伊達巻の場合
・シーズンオフの工場を活用している
・春、夏はしらすやちりめんじゃこを加工している工場
栗きんとん/栗甘露煮の場合
・シーズンオフの工場を活用
・春、夏は贈答用ゼリーを製造している工場
・ゼリーのラインを活用
確かに容器は贈答用ゼリーと同じものに見えました。
蒲鉾(赤板/白板)
・1社に大量発注、大量製造
・1年前から計画的な原材料の仕入れや生産計画を立て無駄なし
今年はプリプリ感など食感を改良しているそうです。
その他にも工夫がいろいろと
その他にも、鯛入りの蒲鉾は通常は小ロットでダンボールが小さいところを、ダンボールを大きくして物流コストを下げるなど工夫をしているそうです。
数の子は原材料のにしんが高いため、去年は塩数の子と味付けの2品があったものを、1品に絞ることでコスト削減をしたそうです。またカットしにくい数の子は、寿司ネタ加工の工場を活用しているのだとか。
このように、主にシーズンオフの工場の活用や、年間を通しての計画で実現されているのが「100円おせち」だということがよく分かりました!
インスタグラマーによる盛り付け例
若者が手にする機会が増えたという、インスタグラマーで料理研究家の小林睦美さんによる、盛り付けの解説も行われました。
令和ファミリーおせち
おせち32種類を使用。放射線状に余白を作らずに盛り付けるのがポイント。対角線上に同じ色合いを配置するそうです。
豪華三段重おせち
おせち32種類を使用。この豪華な三段重のおせちが、とても3,200円でできているとは思えませんでした。
和洋中プレート
ワンプレートおせちは、どれも6種類です。
特に洋風はカルパッチョ仕立ての蒲鉾や、一口大にカットしてピンチョス風にするのがポイントになっているそうです。
ワンハンド原宿風おせち
カップに入れ串を刺す、新感覚アレンジ。これはインスタ映えしそうな盛り付けです。
それでも盛り付けが難しいな‥‥という人は
もっとシンプルなワンプレートの盛り付けも良さそうです。
「100円おせち」を試食したら‥‥
発表会の後には試食もさせて頂きました。
新商品も含めて20品くらいでしょうか。軽く20品と書いてしまいましたが、手軽におせちが揃えられるのって本当にすごいことだと思うんですよね。
気になるのは味だと思いますが、これが美味しいです!
味付けが濃すぎず、薄すぎず、絶妙なんですねぇ。新商品の豚の旨煮も「薄い‥‥」と思ったんですけど、一口で食べるにはぴったりのサイズ。たくさん食べたければ3つ4つと買えば良いでしょう。
炙り焼き合鴨スライスも「本当に100円なのか!?」という味でしたし、ワインです。いか明太とほたてワサビは日本酒です。わさび本漬は思っている以上にピリ辛。やっぱり日本酒です。
なます漬けとか本当は苦手なんですけど、試しに食べたら美味しいんですよね、これが。どうなってるんだ。
100円ですから、ボリュームは1人分サイズくらいだと思います。逆にそのくらいの方が、いろいろな種類のおせちを食べられて良いのでは、と思いました。
発売開始が2019年12月25日で、販売のピークはいきなり25日〜26日に迎えるということなので、購入したい人は早めにどうぞ。数量限定のため、30日くらいには売り切れてしまう可能性もあるとのことでした。
キレイに盛り付ける自信がなくても、白い皿にちょこちょこと並べるだけで気分がでましたから「100円おせち」のお正月を試してみたいという方はぜひぜひ!
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