「甲州屋別邸」0辛もある胡麻推しの担々麺専門店(浦和)

「甲州屋別邸」0辛もある胡麻推しの担々麺専門店(浦和)

たまに無性に食べたくなる担々麺。浦和にも担々麺専門店が誕生しました。場所はコルソの裏手。その名は「甲州屋別邸」です。

甲州屋と聞いて「おや?」となった方は浦和通。埼玉会館前にある老舗中華料理店「甲州屋」の新店舗が「甲州屋別邸」なのです。しかも担々麺で攻めてきた!

「甲州屋別邸」外観・店内の雰囲気

2019年11月11日にオープンした「甲州屋別邸」の店頭には、まだたくさんの花が飾られていました。もとは天ぷらの店があった場所ですね。

担々麺専門店「甲州屋別邸(浦和)」1

場所はコルソの裏手。星乃珈琲の路地を入ってすぐのところです。居酒屋などが集まる路地の一角に、担々麺専門店の「甲州屋別邸」がオープンしています。

担々麺専門店「甲州屋別邸(浦和)」2

縦に長い店内は、カウンター席が5つ、2人がけのテーブル席が4つあります。ぼくが行ったのは13時過ぎで、お客さんはチラホラという感じでしたが、ランチタイムは混雑しているかもしれませんね。

担々麺専門店「甲州屋別邸(浦和)」3

よく見ると、オシャレなケースに入ってティッシュボックスがぶら下げられているのが分かります。辛い担々麺を食べるなら汗をかきかき、ティッシュも必需品です。

担々麺専門店「甲州屋別邸(浦和)」4

今回はテーブル席に座りましたが、やはりこちらにもティッシュボックスは用意されています。まだオープン仕立てということもあり、店内は清潔です。

厨房に男性が一人、ホールに男性が一人。気さくで気持ちの良い接客でした。

「甲州屋別邸」のメニュー

担々麺専門店「甲州屋別邸(浦和)」5

「甲州屋別邸」のメニューはシンプルです。担々麺専門店だけあり、現在は「担々麺」のみ。いずれ「黒胡麻担々麺」も登場するようですが、それでもやはり基本は担々麺となります。

担々麺は800円、黒胡麻担々麺は830円。トッピングとしてパクチー、味玉が100円、チャーシューが200円です。

ライス100円、小麻婆丼250円、チャーシュー丼300円などもあり、麺大盛は120円ですが、担々麺だけだとちょっと足りないという方はそちらも頼むと良いでしょう。

他にも生ビールは500円、レモンサワー、グループフルーツサワー、ハイボール380円といったドリンクメニューもあります。

入口で食券を購入し着席すると、辛さを聞かれます。

担々麺専門店「甲州屋別邸(浦和)」6

5段階で0辛は子どもでも食べられる辛さで、4辛からハバネロが入り、5辛は激辛となります。

今回は「甲州屋別邸」の標準的な辛さだという3辛にしてみました。

「甲州屋別邸」の担々麺を食べた感想

胡麻が強い担々麺!

担々麺専門店「甲州屋別邸(浦和)」7

卓上調味料は酢、ラー油、山椒です。山椒があるのは、さすが担々麺専門店ですね。

担々麺専門店「甲州屋別邸(浦和)」8

それほど待たずに「担々麺」が運ばれてきました!

一般的なラーメン店の担々麺だと、ベースとなる醤油ラーメンなりをカスタマイズしているケースが多いと思うのですが、これは完全に担々麺のために作られた担々麺。いわばベスト担々麺と言えましょう。

担々麺専門店「甲州屋別邸(浦和)」9

ひき肉、ネギ、ラー油に芝麻醤で白濁したスープ。立ち上がるゴマの香りが食欲を刺激します。干しエビもトッピングされています。

担々麺専門店「甲州屋別邸(浦和)」10

丼の横にはレンゲが2つ用意されています。一つは穴が空いており、丼底に沈んだひき肉などを食べやすくなっています。嬉しい気遣いですね。

担々麺専門店「甲州屋別邸(浦和)」11

特にスープはかきまぜず一口。

おや? 思い描いていた担々麺のスープよりもちょっと薄めかしら?

と思うも、その理由は後から分かることになります。

担々麺専門店「甲州屋別邸(浦和)」12

3辛はどのくらいの辛さなのかと思ったのですが、ぼくにはピリ辛くらいの辛さでした。これならハバネロが入るという5辛でも美味しく食べられそうです。

0辛から用意されていることからも分かるように「甲州屋別邸」は辛さを追求する担々麺専門店ではないようです。というのも、食べ進むとどんどんスープのゴマ感が増していくのです!

自然と味変していく感覚。このことを地元のスパイス料理マニア・スパイシー鈴木氏に話したところ、たまたま同日に「甲州屋別邸」で担々麺を食べていたこともあり、次のように解説してくれました。

コグレさんが「薄い」と感じたの何か分かりまして、いわゆる旨味とか甘みが少なめの味構成だからかなと。だけど、ゴマの濃さで攻める坦々麺なので、1口目の印象で旨味が足りるようにしてしまうときっと途中で飽きちゃうんじゃないかということであのチューニングになってそうな気がしました。

ああ、確かに。これまで食べた担々麺の記憶を食べると、ゴマ押しで食べるというのはなかったような‥‥どうしても花山椒だったりラー油だったりで、いわゆる辛い担々麺が多かったように思います。胡麻推しのチューニングになっているということですね!

ということを考えると、0辛が用意されているのもごくごく自然なことです。なんたって、胡麻の濃厚さで美味さを感じる担々麺なのですから!

ぼくも最後の方は「なんて胡麻が濃厚なんだ!」と思いながら、レンゲでひき肉と大量のすりごまをすくって食べていました。途中からどんどん胡麻が濃くなり、濃厚な味わいを楽しめます。多めのナッツ系食材も美味しいです。

それでもやっぱり最初から味はしっかりとしている方が良いという場合は、山椒やラー油を足すのがオススメ。

担々麺専門店「甲州屋別邸(浦和)」13

山椒で辛さと香り成分を足すことができます。

担々麺専門店「甲州屋別邸(浦和)」14

ラー油は油だけでな具材もしっかりと投入することで、辛さだけでなく深味も増してきます。

麻婆丼も本格的で美味しい

担々麺だけで満腹になりそうだと思いつつ、せっかくなので「小麻婆丼」も注文してみたのですが、これまた正解でした!

担々麺専門店「甲州屋別邸(浦和)」15

麻婆豆腐としてはちょっと色が濃いめでしょうか。「甲州屋」が中華料理店であることもあり、これが本格的な麻婆丼なのです。

担々麺専門店「甲州屋別邸(浦和)」16

ただしそこは「甲州屋別邸」は担々麺専門店であり、四川風の辛い麻婆豆腐になっていると思います。なんで麻婆丼なんだろうと思ったのですが、これも食べておきたい逸品ですねる

担々麺専門店「甲州屋別邸(浦和)」17

辛いのが得意な人は、追い山椒して食べるのがオススメ!

「甲州屋別邸」の感想

ぼくが食べている時に、後からご婦人2人組がやってきてやはり担々麺を頼んでいたのですが(というか担々麺しかないのですが)、お二人とも1辛にしていたんですね。

「辛さが苦手なのに担々麺専門店に来るんだ〜」と思ったのですが、胡麻推しの担々麺だと知ると、むしろこれまで辛さで担々麺を敬遠していた人にもオススメできる担々麺専門店なんだな、と気づいた次第です。

たまに無性に食べたくなる担々麺。浦和に担々麺専門店「甲州屋別邸」が誕生したので、気軽に行けるようになりました!

ごちそうさま!!!!!

浦和の担々麺専門店は、自家製麻辣醤が旨い「麺処ごまや」もあります。平日のランチ限定のお店です。

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「甲州屋別邸」の住所・地図・営業時間

>>甲州屋別邸 – 浦和/ラーメン [食べログ]

住所:埼玉県さいたま市浦和区高砂1丁目13-9

営業時間:11時〜14時30分、17時〜23時(L.O.22時30分)