「Googleフォト」iPhoneの無圧縮の写真を無制限に保存できていると判明 → ただしGoogleは修正予定

「Googleフォト」iPhoneの無圧縮の写真を無制限に保存できていると判明 → ただしGoogleは修正予定

Googleフォト」にiPhoneの写真をバックアップしている人も少なくないのではないでしょうか。というのも、圧縮することを条件に写真のアップロードが無制限で行えるからです(オリジナル画質でバックアップしたい場合は有料)。

ところがiPhoneの写真がオリジナル画質で、無制限にバックアップできているケースがあるようなのです。それが、iPhoneの写真撮影の設定が「高効率」になっている場合です。

iPhoneのオリジナル写真が無制限にアップロードされているケース

Google Photos format loophole looks to give iPhone free storageという記事で伝えられています。

With all modern iPhones shooting photos in HEIC format, which is smaller than even Googles compressed JPG files, iPhones therefore get free unlimited ORIGINAL quality backups simply

iPhoneの写真撮影の設定が「高効率」になっている場合に、GoogleがJPEGファイルを圧縮したものよりも写真のファイル容量が小さくなっているから、というのがその理由です。

これまでは、

・iPhoneから写真ファイルをアップロードすると圧縮してGoogleフォトに保存(無制限で)

ということが行われていたのですが、

・iPhoneから高効率の写真をアップロードするとJPEGで圧縮するよりファイル容量が小さい

ということになっているのです。

これはAppleが「iOS 11」から採用している「HEIF(High Efficiency Image Format)」という画像フォーマットによるものです(拡張子は.heic)。

iPhoneでは「設定」の「カメラ」から「フォーマット」を開いて「高効率」と「互換性優先」を切り替えることができます。「互換性優先」の場合は、JPEGで撮影されます。

ぼくも互換性を優先し「iOS 12」までは「互換性優先(JPEG)」で写真撮影していたのですが「iOS 13」からは「高効率(HEIF)」で写真撮影するようになりました。

iPhoneの本体容量を消費するペースも遅くなったので、基本的には良いフォーマットだと思います。ただし、Macに写真を転送し、ブログを書くときにはJPEGへの変換が必要になっています。

どのくらいファイル容量に差があるのか?

以下はブログ執筆用に.HEICの写真ファイルを.jpgに変換した一覧です。

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ものにもよりますが、5〜6倍くらいの開きがあるのが分かるのではないでしょうか。Googleがオリジナル画質のJPEGを圧縮したものよりファイルサイズが小さいというのも頷けます。

今後はどうなる?

iPhoneが高効率フォーマットだと高画質のまま写真が保存されてしまうのは、Googleではバグで改善予定としているそうです。

JPEGの圧縮したものにするにしても、CPUリソースを消費する、ファイル容量が大きくなる、など、Googleにとってはあまりメリットがなさそうです。

しかし、有料プランの利用を促すには、高画質のまま保存されてしまってはGoogleとしても困ります。

それとも、高効率の写真が無料でアップロードできるということで、さらなる利用を促し、別の方法で収益を上げることを検討したりするでしょうか? その方がGoogleらしい気がしますね。