キリンのウイスキー「富士山麓 樽熟原酒50度」が、人気すぎて原酒が足りなくなり販売終了することが発表されました。国産ウイスキーが人気すぎて…キリンの主力銘柄 販売終了へという記事になっています。
国産ウイスキーの人気が予想以上に高まり、安定的な供給が難しくなったとして、キリンは、主力の1銘柄の販売を来年3月で終えることになりました。
キリンが製造する国産ウイスキー5銘柄のうち、売り上げで3割余りを占める主力商品ですが、原酒が安定供給ができないということで、2018年3月下旬の出荷を最後に終売するそうです。
人気の理由は「ハイボールがブームになっていることで国産ウイスキーの人気が予想以上に」高まっていること。
「とりあえずハイボール」という人が増えましたしねぇ。本当にハイボールはよく飲まれるようになりました。
しかし、まさかハイボールがやってきて、ウイスキーの原酒が足りなくなる事態にまでなるとは思ってもみませんでしたが。
国産ウイスキーは、この10年で出荷量が2倍に増えていますが、製造に数年かかるため需要の増加に追いつけておらず、サントリーも、「白州12年」と「響17年」の販売をすでに休止しています。
10年ほど前にハイボールナイトをサントリーの協力を頂き開催した際に、広報部長さんが「ウイスキーの原酒というのは仕込んでもそれを自分で飲めるかどうか分からない時間のかかる仕事」というニュアンスのことをおっしゃっていたのですが、それだけ先を見通すのが難しいということでもあり。
いま飲まれているウイスキーが仕込まれていた頃には、まさかこんなに需要が見込まれると思っていなかったでしょうし、いま大量に仕込んでも10年後、20年後にハイボール人気が継続しているかどうかも分からないわけでして。
ハイボールはガブガブ飲んで美味しいお酒ですけど、ふと、そこに込められたウイスキーの思いみたいなものも思い出しながら飲もうかな、なんてハイボール人気で終売するウイスキーのニュースに触れるたびに思うのです。