「バービーボーイズ」バンド名の由来はバービー人形だった

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「バービーボーイズ」がヒットしたのは、今から30年前くらいでしょうかね。ぼくは中学生くらいでしたが、男女のツインボーカル、ソプラノサックスなど、当時のバンドブームの中でも異色の存在に見えていました。「バービーボーイズ」のボーカルだったKONTAのロングインタビューがあったので興味深く読みました。バービーボーイズKONTA『目を閉じておいでよ』を語るですが、バンド名の由来についても語られています。

当時のバービーのマネージャーが女性スタッフに、「そんなもん目を閉じてれば一緒だよ、すぐだよ」みたいなことを、今となってはセクハラもんですが、当時でもセクハラですが(笑)。「すぐだよ、同じだよ、やらせろよ」って、言われましたと。その話がバーッと広がって。とんでもないことを言うヤツだなって。半分は笑い話で、こんなことを言われちゃった、っていう。その話が耳に入って、「ゲラゲラ笑いながら作っちゃった」って、聴かせてもらったのが最初でした。

「目を閉じておいでよ」の裏話から入るのですが、まさかこんな裏話があったとは。本人たちはシャレで作った曲だったけれど、世間一般ではそういう受け取られ方ではなかったですよね。「真面目に言うのが最高のシャレなんじゃないのかなっていう感覚があったので」だからこそ、真面目な楽曲として世に登場したということです。

ただ、この頃から「バービーに対する疑問とか猜疑心というのが生まれてきたような気がする」とも語られています。それは事務所との関係性なども影響したようです。

さらに杏子が加入した際のエピソードも。

ドラムの小沼くんが腕を折るかなんかあって、ライブを休まなきゃいけなくなったんです。でも、スケジュールはフィックスしてあった。じゃ、どうする? ゲストを呼ぼう、と。どうせだったら、あのねーちゃん呼ばねえ? って。前に対バンでやったことがあったから。ドスが利いてておもしれえから、ちょうど、俺と高さは同じくらいだぜ、って。

これがウケてしまったことから、デモテープを作ってしまえばなんとかなると、何曲かデモテープを作ったのだそうです。偶然から生まれたバンド構成であったとも言えるのですね。怪我の功名です。

そして、肝心の「バービーボーイズ」というバンド名の由来ですが、これはずばり「酒飲みに行ってはカウンターに置いて一緒に飲んでたっていう。バーのカウンターにとん、と座らせて酒を飲んでた」というくらいにバービー人形が好きで、バンド名をどうするかという話になった時に「俺、バービー人形が好きだから、バービーボーイズでいいんじゃねえか」となったのだそう。

他には「カタカナで書くと、長線が3本入るから、スペース取るぞ。情報誌でちょっと目立つぞ」という思惑もあったそうですが、これは「米米CLUB」も同じような由来でしたよね。当時は紙面でいかに目にとまるかというのが重要だったという、アナログのSEOのような話です。

杏子の加入に際してはボーイズじゃなくなることには「チャンバラトリオだって4人じゃないか」ということで、そのまま「バービーボーイズ」になったのだとか。

いやー、面白いインタビューでした! 他にもエピソードがありますので、ぜひバービーボーイズKONTA『目を閉じておいでよ』を語るを読んでみてください。