クラウドソーシングとは? 仕事を任せたい人と、仕事ができる人のマッチングトービスです。よく聞くのはライターだったり、文字起こしだったり、ロゴ作成だったり。そこで働く人をクラウドワーカーと呼ぶようです。企業で働くのとは違った働き方ができる、ということで登録者数が増えていますが、クラウドワーカーとして一本立ちしていくのは、簡単ではないようです。
クラウドワークスで月収20万超え、わずか111名。働き方革命の未来はどこにある? – GoTheDistanceという記事が話題になっていました。該当の資料は、決算資料に入っているそうです。
さてさて。
数年の運営を経て得られた帰結は、「登録ユーザー80万人に対し、月収20万に到達する方は110人程度」でした。110名の90%はITエンジニア/Web制作 or デザイナーで占められており、クラウドソーシング関係なくある程度の収入は確保できる方々です。
やはり自分なりのスキルを持っておくことは大事なんだな、と再認識するようなデータになっているのは確かでしょう。加えて言うならば、ITエンジニアだったりウェブ制作、デザイナーというのは、いきなり独り立ちするのも簡単ではないと思うので、多くの人はまずは正社員になるのがオススメかもしれません。
でも、正社員として仕事をし、そこから前向きに独立したいと考えるような人であれば、自然と人脈などができていて仕事も回るようになっていたりするもので、クラウドソーシングに頼る必要もないかもしれません。
なんとなく、今のクラウドソーシングは人を安く使えるサービスになってしまっている気がするんですよね。ここを改善していくためには、本当にクラウドワーカーを増やしていくならば、最低料金を設定する必要も出てくるはずです。ただ、そうなると企業がクラウドソーシングを使わなくなるという、そんなジレンマも出てくるかもしれませんが。
話は変わりますが、クラウドワーカーをブログを書くことで生活している人、いわゆるプロブロガーとして置き換えてみると、どうでしょうか。クラウドワーカーよりプロブロガーの方が多いかもしれませんが、実態としてはそんなに違わないような気がします。
クラウドワーカーたちも食えているのは専門的な知識を持っている人たちです。誰でもできるという訳ではありません。ブログもそうだと思います。誰でも文章は書けますが、なんでも書けばいいというものではありません。
最近はオンラインサロンやメールマガジン、noteで稼ぐといった手法も出てきていますが、あくまでもそうしたツールは刈り取りの部分です。それらを利用するまでに、何をどれだけやったか、スキルをきちんと身に着けているか、が大事なところです。
プロブロガー本を書いた時に「ブログで食べていける」という道は指し示したつもりですが、何人かの読者から「仕事を辞めてプロブロガーになりたいと思っている」と相談を受けた時に言ったのは「安易に辞めないほうがいい」ということでした。
プロブロガー公言している人たちは、全員がブログを書くだけで生計を成り立たせている訳ではないと思います。セミナーをしたり、オンラインサロンを開いたり、ブログで得た知名度で仕事に繋げたり。やっぱり、書くだけじゃないんですよね。仕事を広げていくノウハウが必要です。
そういう経験やノウハウって、一人だとなかなか得がたいんですよ。できないとは言いません。でも、会社に入ってノウハウや人脈を得るほうが、近道なんじゃないかと、ぼくは思うわけです。
あ、オチがクラウドソーシングの話じゃなくなっちゃったンゴ。