正直なところ申しまして、最初はあまり面白そうと思わなかったんです。が、話が進むにつれて、グイグイと物語に引き込まれて、今では続きが楽しみになっているマンガの一つです。「静かなるドン」新田たつおがビッグコミックに連載中の「隊務スリップ」です。
近未来――核テロにより東京は壊滅し、首都は熱海へと遷都される。日本は一度解体されたはずの軍部が再び主導権を掌握、ひっ迫した国勢に乗じ、民間人徴兵に乗り出す!! 一介の和菓子職人・青乃盾は社長の謀略により、他の従業員たちと共に徴兵制のサンプルとして軍事訓練に送り込まれてしまう! 確実に破滅の道へと歩き出してしまった日本の行く末は…!? そして、この国の惨状を見つめ、静かに立ち上がろうとしている男とは…!?
和菓子職人・青乃盾が実は‥‥という話の展開なのですが、連載の方ではその素性が少しずつ明かされています。窓際のサラリーマンを徴兵し、戦場に送るというのは、実際にはあり得ない話だと思いますが、物語がどこに着地するのか気になります。今は2巻まで発売中です。