ノーベル物理学賞の中村修二氏が、これまで口撃してきたかつての所属企業・日亜化学工業について一転して「過去のことはお互い忘れ、関係の改善を図りたい」と語っているそうです。中村修二さん 「過去忘れ関係の改善図りたい」という記事になっていました。
中村さんは3日、文化勲章の親授式のあと記者会見を開き、「皆さんがご存じのように、裁判によって日亜とは関係が悪い状態だが、できれば関係の改善を図りたい。社長と会うことができれば、過去のことはお互い忘れましょうと直接伝えたい」と現在の気持ちを明らかにしました。
文化勲章を受けたそうですが、このニュースを見た最初の感想は「えっ!?」でした。心境の変化というのもあると思いますが、長年に渡って積年の恨み辛みをマスコミなどを通じて発信していた人が、いったいどうしたのか‥‥。相当、イメージが悪かったのはもちろんですので、周囲からの助言もあったのでしょうか。
「もし、日亜化学工業との関係が改善できれば、私の所属するカリフォルニア大学と共同研究をしていきたい」とも語っていますが、そこに至る心境としては「彼らと一緒に、極めて明るい青色LEDを開発した」と、日亜化学工業時代の6人の部下の名前を挙げたそうです。
LED中村教授「過去忘れ仲直りしたい」 日亜に感謝という記事によると「徳島大で指導教官だった多田修名誉教授の希望」でもあるそうで、確か日亜化学工業への就職を世話したのが教授だったんですよね。
いい話だな〜。って素直に思えないところは、ちょっとぼくが捻くれているのでしょうか。中村修二氏にしてみれば、ここまできたらイメージ改善した方が本人にとってもメリットあるだろうしなぁ、なんてうがった見方をしてしまったりして。
怒りのブレイクスルー―「青色発光ダイオード」を開発して見えてきたこと (集英社文庫) | ||||
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