「物理キーボードなんていらない」――私物iPadを使いこなす女子中学生という記事がありました。中高一貫の女子校である山梨英和中学校でのお話です。こちらの学校では、生徒/保護者の負担で「iPad」導入を進めているそうです。
山梨英和中学校で私物iPadを活用しているのは、中学3年生の一部と中学2年生だ。中学3年生は、学年ごとに1クラスのみ設置している英語強化クラスの全20人が私物iPadを活用。中学2年生は、全クラス78人が利用している。教員についても、国の補助金制度を利用して全員分のiPadを確保しているという。
どんな風に授業でiPadを活用しているかというと、調査やプレゼンテーションで利用することが多いそうです。ぼくも古い人間なので、図書館で調べたり、模造紙で発表したりといったことも覚えた方が‥‥なんて、いかにも古い考えだなぁ、と思いました。「Dropbox」でのレポート提出をしたりも。
ただし「中学1年生の段階では、iPadの使い方が分からなかったり、リテラシーに未熟な部分があることが多い」ということで、実際の利用は中学2年生になるからなのだとか。
ノートPCではなくiPadを選定した理由として宿院氏が挙げるのは、手軽さだ。「ノートPCは重量が重く起動に時間がかかり、教科書のようにぱっと出してぱっと使うことができない」
我が家でも子供たちがiPadやiPad miniを利用しています。一方、Macは使わせていないんですね。それは「できることが限られる」ということが、むしろ親の安心感に繋がっているというか。子供たちも、iPad/iPad miniの中でできることを堪能しています、今のところは。
「基本的にAppleの審査をパスしたアプリケーションしか利用できない仕組みなので、安全性が高い」ということも、同感です。いわゆる”Appleの庭”ですね。
まあ、そんな中でも印象的なのは「iPadのソフトウェアキーボードで打った方が確実に速い」と語る生徒がいることです。
ハードウェアキーボードで育った人間からすると「まさか!」と思うのですが、やはり、こういうのって慣れの問題なんでしょうね。うちの子供たちも、器用にiPadでゲームしたりしてますもの。
「資料作成も含めてiPadで完結させるという生徒も少なくない」というのは、昨今、Macを使わずにiPhoneやiPadだけでブログ執筆を完結させる世代が登場しているのにも通じるのかな、と思いました。
なんでもできるPCを使っていると、どうしてもそっちに流れますが、狭くても庭の住人には、そちらの方が快適、ということもあるのですよね。