少し前ですが、アナゴ産卵の海域 初めて特定というニュースがあったのですよ。アナゴの漁獲量は減少しており、生態が分かると保護に繋がる可能性があります。
天ぷらやすしなどの食材として使われるアナゴの産卵場所は、本州から南におよそ2100キロ離れた海域であることが初めて分かりました。
漁獲量の減少が続くアナゴの生態はこれまでほとんど解明されていないことから、専門家は保護の在り方を考える手がかりになるとしています。
天ぷらにして良し、寿司にして良し、アナゴは大好きです。が、なんと漁獲量が減少し続けていたとは知りませんでした。
しかも、ウナギと同様に、その生態は謎に包まれているのだとか。それが、沖ノ鳥島周辺で採取したウナギの仲間のDNAを調べたところ、マアナゴの稚魚が含まれていることが分かったのだそうです。
同時に観測した海流の向きや強さなどから、ふ化した場所は本州から南におよそ2100キロの海域にある海底山脈付近で、マアナゴの産卵場所を初めて特定できたとしています。
研究グループはこれまで、ニホンウナギが別の海底山脈付近で産卵することを突き止めていて、海底山脈を目印に産卵するのがウナギの仲間に共通した特徴ではないかとしています。
ネタフルでは、世界初! 天然ウナギの卵が発見される → 完全養殖実用化に期待という記事を書いていたのですけど、もしかすると同じ調査でしょうか?
いずれにせよ「産卵場所の発見は、アナゴの生態を明らかにし、漁獲量が減った理由や保護の在り方を考える重要な手がかりになる」ということですので、アナゴ減少に歯止めがかかるといいな、と思います。