MacBook Proで採用された「Thunderbolt」とは?

2011-02-28_1331.png

Appleから新しい「MacBook Pro」が発表されましたが、新しいユーザインターフェースとして「Thunderbolt」が採用されました。「Thunderbolt」とは何か、ということで、関連記事を集めてみました。

そもそも「Thunderbolt」はThunderbolt (インテル) – Wikipediaによると、AppleとIntelが共同開発した高速汎用データ転送の技術で、コードネームは“Light Peak”と呼ばれていました。

USB3.0の競合規格と認識されることがあるが、Thunderboltは単にデータの伝送路として設計されているため、USBやEthernet、DisplayPort、IEEE 1394、ファイバーチャネルなどのどのようなプロトコルであっても、Thunderbolt上でデータのやり取りを行うことができる。

コンピュータと周辺機器の間で、10Gbpsのデータ転送速度を実現します。

以下、関連記事です。

アップルがMacBook Proを刷新、高速なインターフェース「Thunderbolt」を採用

インテルと協力で開発したThunderboltは最大転送速度10Gbpsのインターフェースだ。FireWireおよびUSB装置やギガビットEthernetネットワークもアダプターを介してサポートする。DisplayPort、HDMI、DVI、VGAディスプレイ用の既存のアダプターにも対応している。

インテル、データ転送技術「Thunderbolt」を発表–データ転送速度は10Gbps

Thunderboltは、既存のDisplayPortおよびPCI-Expressデータプロトコルを使用して、RAWデータとオーディオビデオ情報の両方を同時に転送することができる。各Thunderboltポートには2つのデータ転送チャネルがあり、同技術自体も双方向であるため、データの送信と受信の両方が可能である。

アップル、MacBook Pro刷新–周辺機器を高速接続するThunderbolt採用

Appleによると、この超高速できわめて柔軟なThunderboltポートは、FireWire 800ポートの12倍以上、USB 2.0ポートの最大20倍高速だという。圧縮されていない複数のHDビデオにノートブックからアクセス可能であるとしている。

Thunderboltですべてが変わる―Macbook Proにも採用されたIntelの高速I/Oを解剖

Thunderboltからはあらゆるすばらしい可能性が開けてくる。デージーチェーン接続された多数のデバイスがバス給電で10Gbpsのハーモニーを奏でるという未来だ。適切なアダプタを介するだけで、ただのUSBハブがThunderboltの超高速データ通信のポータルとなり、同時にDisplayPortプロトコルでモニタに映像を出力する。

Apple、Thunderboltで大きく先行、ただしリスクも

厳密には独占ではないが、それに近い。これはAppleにとってかなり大きな勝利だ ― ただし、ThnuderboltがUSB 3.0よりも早く普及し、初期トラブルがなく、アプリケーションがたくさんあれば。実際これは仮定の多い話であり、またAppleが勝者であることに間違いはないが、そこにはリスクもある。

Intel「Thunderboltテクノロジ」発表、10Gbpsの光I/Oが一般のPCに

Thunderboltは、エンドユーザーおよびシステムデザイナーに「高速伝送」「簡素化」「柔軟性」をもたらす光I/O技術と言える。10Gbpsの速度は、HD品質の映画1本分のデータを30秒とかからずに伝送し、また1年間再生し続けられる分のMP3ファイルを10分強でバックアップできるという。

アップル、10Gbps高速インターフェイス「Thunderbolt」採用の新MacBook Pro

Thunderboltは、アップルとインテルが「Light Peak」のコード名で共同開発した周辺機器接続用の新型インターフェイス。双方向10Gbpsという高速データ転送を実現しており、1つのポートでPCI Expressによる周辺機器接続、DisplayPortでの映像機器接続のいずれにも対応しているのが特徴。

【特別コラム】新MacBook Proに搭載されるSandyBridgeとThunderbolt

転送速度に関しては、Apple本社のエンジニアが特別に製作したというスピードメーター風のアプリケーションを使ってデモンストレーションが行なわれた。5GBあるファイルのコピーを始めると、スピードメーターの針がぐっと動いておおよそ700MB/secから800MB/secを推移しつつ10秒かからずに転送を終えた。

アップル、Sandy BridgeベースになったMacBook Pro~周辺機器とディスプレイの接続に使えるThunderbolt技術採用

今回の製品で最も特徴的な点が、Thunderboltと呼ばれる新しい技術に対応したポートを設けたこと。このポートは内部的にPCI ExpressとDisplayPortに接続されており、変換アダプタを用いることで、USB、FireWireといった周辺機器のほか、Gigabit Ethernet、Fibre Channelなどのネットワークケーブル、そしてDisplayPort、HDMI、DVI、ミニD-Sub15ピンといったディスプレイまでをつなぐことができる。

アップル、新MacBook Pro搭載の「Thunderbolt」デモ–5Gバイトのファイル転送も数秒で

ただし、現在のところ対応するケーブルや周辺機器は出ていない。説明会では、ディスクアレイのほかにラシーのSSDを採用した「LaCie Little Big Disk」の試作品が並んでおり、春をめどに対応周辺機器がでてくるだろうとした。

新型MacBook Pro説明会――「Sandy Bridge」×「Thunderbolt」で中も外も高速に

もう1つのデモは、Final Cut Studioのタイムラインに前述のRAIDアレイから動画を読み込み、リアルタイム編集するという内容で、スピードメーターが示す転送速度は動画1つで150Mバイト/秒、1つまた1つと加えていくと4本目で600Mバイト/秒に達した。また、デモではMacBook ProのThunderboltポートからRAIDアレイに接続し、RAIDアレイに搭載されているMini DisplayPortからディスプレイに出力していたため、PCI ExpressとDisplayPortの同時転送も可能なようだ。