民主党が2010年6月4日昼に代表選を行い、新代表に菅直人副総理兼財務相が選出されました。午後の衆参両院本会議で、第94代、61人目の首相に選出されています。
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衆院の首相指名選挙の投票結果は菅直人氏313票、谷垣禎一氏116票、山口那津男氏21票、志位和夫氏9票、福島瑞穂氏7票、渡辺喜美氏5票、平沼赳夫氏5票、舛添要一氏1票だった。
菅氏は新内閣の要となる官房長官に仙谷由人国家戦略担当相の起用を内定。参院選の指揮を執る党幹事長などの人事が焦点になる。党内には枝野幸男行政刷新担当相を処遇すべきだとの意見がある。事業仕分けを担当した蓮舫参院議員を重要ポストに抜てきする案も浮上している。
菅氏は代表選の政見演説で「政策調査会の復活」を表明し、小沢一郎幹事長の路線を否定。「政治とカネ」問題への反省から、「クリーンな政治」を掲げ、企業・団体献金の禁止も打ち出した。
菅氏は同日午前に開かれた両院議員総会で民主党代表に選出された後、国民新党の亀井静香代表との党首会談で連立維持を決め、首相指名選挙に臨んでいた。
それによると、「比例投票先」は朝日が民主28%(前回20%)、自民20%(同20%)、読売の同様の調査でも民主25%(同14%)、自民18%(同19%)となった。
「菅氏も樽床氏も小沢別動隊ではないのか?」との見方に対し、「非小沢」系中堅議員は少し考えた後、「小沢色を排除しなければ党内の支持を集められないだけでなく、参院選でも勝てないことを、菅氏が誰よりも知っているはずだ」と期待感を示した。
これに対し、小沢氏に近い松木謙公国対副委員長は「小沢さんは幹事長や選対委員長などの役職に就かなくても、選挙のノウハウを十分生かしてくれる。何も心配していない」と強調。
直人・民主党新代表(63)に、道路交通法違反の疑いが浮上している。昨年8月の衆院選期間中、衆人環視の前で堂々と赤信号を無視して走り去る様子が、動画投稿サイトにアップされていたのだ。
退陣に際して首相は記者会見を拒み、説明責任を十分に果たさないままの辞任となった。在任期間262日で、現行憲法下では5番目の短命内閣だった。
大阪府の橋下徹知事は4日午前、民主党代表選に絡み、国会議員で首相を選ぶ議院内閣制を「いかに議員を取り込むかという仕組み」と批判。国民が投票してリーダーを選ぶ大統領制の導入が必要との考えを示した。