自殺防げ…中国のiPod工場で3割賃上げという記事より。
3日付の香港紙サウスチャイナ・モーニング・ポストなどによると、工員の自殺が相次いでいる中国広東省深セン市の電子機器工場「富士康」は、工員の基本給を今週から約3割引き上げた。
自殺者が相次いで話題になっている、中国広東省の「富士康集団(フォックスコン)」ですが、いきなり基本給が3割も引き上げられたそうです。
ここまでネタフルでは次のようなエントリーを書いています。
▼「iPod」生産工場で12件目の飛び降り自殺
▼「iPad」工場での自殺続出の原因は低賃金?
低賃金が理由か? と言われていたので、いきなりそこに対応してきた訳ですね。
最低賃金の900元(約1万2千円)で働く工員の場合は33%引き上げて1200元に、基本給が900元を超える工員は一律30%昇給させる。
記事によれば「厳しい管理体質によるストレスが一因」とも指摘されています。
34時間働けますか? 従業員自殺が止まらないFoxconn、地獄の勤務体制が判明!というエントリーでは、就寝中に怪死を遂げた従業員の奥さんの話が紹介されています。
その週に利さんがこなしていた殺人的勤務シフトはと言いますと、まずは24日の午前7時に出勤してから、そのまま24日の夜は家に帰ることなく、深夜残業~徹夜勤務~早朝シフトと丸一日を工場内で過ごし、25日午後5時までの34時間の連続勤務をこなします。翌26日は午前7時から通常の出勤体制で、いつものように残業で午後9時まで14時間の働きづめとなり、もうすっかり疲弊しきって帰宅した利さんは、そのままバタンとベッドに倒れ込むように眠ったところ、突如として深夜に呼吸困難から急死して、帰らぬ人となってしまったのでした。
今年に入ってから「狂ったように働かされてる」ということで、やはり「iPad」や「iPhone」の生産が影響しているのでしょうか。
「賃上げ前の収入を維持しながら残業を減らすことも可能になる」ということですが、こういう状態だと、給与が上がったくらいでは問題は改善されなさそうですね‥‥。