iPhone OSがFlashをサポートしない理由について、Appleが公式に「Thoughts on Flash」として、スティーブ・ジョブズのメッセージを公開しています。
早速、iPhone OSがFlashをサポートしない6つの理由 – ジョブズ氏が説明という記事で概要を日本語で読むことができます。
Jobs氏はメッセージの中で、App Storeのビジネスモデルを保護するためにAppleがFlashを拒否しているという批判に対して「技術的な問題に起因している」と主張し、またiPhone OSプラットフォームがクローズドでFlashはオープンであるというAdobeの指摘に「実際の構図は逆だ」と反論。
ポイントは以下の6つです。
1. オープンなWeb標準がある
2. “フルWeb”もすでに問題なし
3. 信頼性、セキュリティ、パフォーマンス
4. 動画のハードウエアデコーディング
5. マウス操作とタッチ操作の違い
6. クロスプラットフォームの弊害
実際に、SafariでFlashのオン/オフを切り替える方法(SafariStand)というエントリーでも書いたのですが、Flashの負荷についてはぼくも経験しています。
普通にウェブを表示していてもマウスオーバーで困ることもありますから、タッチ操作の問題も大きいですね。他の問題についても、言われてみれば納得の内容です。
スティーブ・ジョブズは「モバイル時代で問われるのは低消費電力のデバイスであり、タッチインターフェイスとオープンWeb標準だ。そのいずれの条件もFlashは満たしていない」とも。
Adobeには厳しいメッセージとなっていますが、Adobeはこれに反撃するのでしょうか。果たして。
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「Adobeは、2009年初頭にFlashがスマートフォンに搭載されると正式に発表した後、2009年後半、2010年前半と延期した挙句、現在では2010年後半と述べている」とJobs氏は述べた。「いつかは出荷されるのだろうが、かたずをのんで待っていなくてよかったと思っている。どの程度の性能が実現されるかは誰にもわからない」
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