画家・奈良美智氏の作品に酷似した絵がヤフーオークションに出品され「自分が描いた作品ではない」と本人が指摘するも、計70万円で落札されたということがありました。
一つは「水彩画?奈良美智?大型?大作?」というタイトルで、価格は46万円となっています。入札件数は158でした。
「祖父の家が老朽化のため解体することになり、蔵より出てきました」「祖父が亡くなったため、真相や価値等が素人の為わかりません」という説明が書いてあります。
「記載している通り鑑定等はしておりませんので奈良美智の作品ではありません 作者不明ですので入札の際はご注意下さい」という追記もあるのですが、それでも46万円になったのですね。
奈良美智さんの酷似作品が計70万円で落札という記事によれば、
奈良さんは出品者に対し、自らの作品ではないと画家本人から連絡があった旨を表示するよう、同サイトのシステムを通じて要望。だが回答はなく、「鑑定等はしておりませんので奈良美智の作品ではありません」などの説明が追加された。
ということですが、出品者は「申し入れが本人かどうか分からないので『奈良美智の作品ではない』とだけ記載した」のだそうです。
「奈良さんの作品だと断定していないので、オークションのガイドラインには違反していない。画家本人から(同社に)申し入れがあれば、出品者に連絡を取るようにしたい」とヤフーではコメントしています。
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2点は奈良作品に特徴的な厳しい目つきの子供を描いた作品で、サイズはいずれも縦約60センチ、横約50センチ。「水彩画?奈良美智?大型?大作?」などと題して出品され、10月23日に入札開始。
競売は同27、28日に締め切られ、2点は46万円と約21万円で落札。同タイプの奈良作品の5分の1から10分の1の価格で、未鑑定であることが掘り出し物への期待感を持たせたと関係者はみている。
同サイトを運営するヤフージャパンは「奈良さんの作品だと断定していないので、オークションのガイドラインには違反していない。画家本人から(同社に)申し入れがあれば、出品者に連絡を取るようにしたい」としている。