「前半は寝ていた」オフト監督だったら、そう言ったかもしれません。早い時間帯に先制されるとゲームプランも何もなくなってしまうのですが、阿部のフリーキックが全てを取り戻してくれた気がします。
なんと、阿部がフリーキックをゴールマウスに叩き込むのは、3年ぶりのことだそうですね。浦和レッズに移籍してきてからは初めてのことです。
スタジアムでリプレイを見ましたが、本当にボール一つ分外れていれば、入っていなかったようなコースでした。素晴らしい。
後半はかなりの時間帯、千葉ゴールに攻め込んでいたのですが、それでもなかなか得点できず。時折パスミスからカウンターを受けるなど、よくない部分も目立ったのですが、高橋峻希のゴールもあって3-1で勝利することができました。
先制点を取られずに、もう少し確実にゴールを決められていたら‥‥そうなったらステップを上った、ということなのかもしれませんね。
首位にいる清水エスパルスの勝ち点は50、浦和レッズの勝ち点は43です。
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2009年10月3日(土)15:34キックオフ・埼玉スタジアム
試合結果
浦和レッズ3-1(前半1-1)ジェフユナイテッド千葉
得点者:7分深井(千葉)、10分阿部、78分エジミウソン、85分高橋
入場者数:38,634人
私たちがやろうとしているサッカー、よく日本でも『コンビネーションサッカー』と言われますし、よく『美しいサッカーを実践しようとしているんだ』という風に言われますが、私たちが意図的に美しいサッカーをやろうとしているわけではありません。誤解が起きないようにお話しますが、美しいサッカーをすることが目標ではないのです。私たちが今やろうとしていることは、国際的なプロサッカーのレベルで『常識』となっているサッカーをここで導入しようということなのです。
直接FKでの得点は千葉に所属した06年10月14日の鹿島戦以来、約3年ぶり。「狙ったところに蹴れた。昔、名波さんが“距離が近いと強いボールじゃなくてもコースさえ狙えば入る”と言っていた」とFK名手だった元日本代表の言葉を参考にした一撃だった。
浦和DF高橋峻希(19)が、プロ初ゴールを挙げ、チームの勝利に貢献した。後半40分、左サイドからのボールに走り込み、右足を思い切り振り抜き、ゴール左隅に突き刺した。右サイドバックの山田暢久が累積警告で出場停止で、リーグ戦9試合ぶりに得た先発のチャンスをものにした。「練習では外してばかりだったので、枠に入れれば何かが起こると思っていた」と話していた。
和製ベッカムと称された芸術弾が復活した。千葉戦前半10分、浦和の日本代表MF阿部が直接FKを決めた。「レッズに来て初(の直接FK弾)。ここまで長かった」。距離は約20メートル。闘莉王、ポンテとのキッカー争奪戦を制すと、FKの名手だった元日本代表MF名波浩氏の『近距離ではコースを狙え」という金言を参考に右足一閃(せん)。ゴール右隅を完ぺきに射抜いた。
高卒新人の浦和DF高橋が、後半40分にプロ初ゴール。一目散にベンチに駆け出すと、「頭が真っ白。直輝しか見えなかった」。両手を広げて待ち受けるフィンケ監督を素通りし、MF山田直に飛びついた。今季浦和ユースから昇格。9戦ぶり先発となったこの日、悲願達成となった。
J1第28節第1日(3日、浦和3-1千葉、埼玉スタジアム)浦和は2-1の後半40分、19歳の新人DF高橋峻希がゴール左隅にプロ初得点。「頭が真っ白でとりあえずベンチに走りました」と、FW原口らユース出身の同期の輪に飛び込んだ。DF山田暢の出場停止で巡ってきた好機をモノにした。首位鹿島とは勝ち点7差。「優勝の可能性もある。消化試合と思わず勝てば、いい位置にいける」。若い力が奇跡を起こすかも。
正確なキックが武器の阿部だが、直接FKを決めるのは千葉に所属していた2006年10月の鹿島戦以来。本人が「たまたまです」と照れた見事なゴールは、古巣の千葉から挙げた初得点でもあった。