2-0とスコアだけ見れば圧勝のようですが、少なくとも3回くらいはヴィッセル神戸にも決定的なシーンはあったので、相手に助けられた、という側面はあったかと思います。
ただ、闘莉王と阿部のセンターバックもまずまずの仕事をしていましたし、前節の反省を踏まえた試合になっていたのではないでしょうか。
1点目の原口→山田直輝→細貝→エジミウソンと渡った得点は素晴らしいものでしたし、移籍報道の出た高原直泰が挙げた追加点も技ありでした。
ようやくチームの一員として機能しはじめてきた矢先だけに、高原もここで移籍してしまうのはもったいないような気がしますね。やっと“浦和の選手”という感じがしてきたのですけど。
後半はケガから復帰したポンテが途中出場を果たしました。
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Jリーグ第15節 浦和レッズvsヴィッセル神戸
2009年6月27日(土)16:03キックオフ・浦和駒場スタジアム
試合結果
浦和レッズ2-0(前半2-0)ヴィッセル神戸
得点者:2分エジミウソン、42分高原
入場者数:18,777人
ただし、今日の試合では細貝が、とてもチームにとって価値のある仕事をしたと思っています。もちろんその他にもチームにとって価値のある仕事をした選手たちがいましたけれど、今日は特にこの細貝のことを褒めたたえたいと思っています。今、私が皆さんに何を伝えたいかというと、あのような守備的ミッドフィルダーのポジションでプレーしているような選手でも、スーパースターというような存在の穴を埋めることができるということです
今季は背番号を、1年目の7から19に変更した。春季合宿の宿舎のゲタ箱も19番を使うほど思い入れは深く、同じ数のゴールは期待したい。気温31度の猛暑にも「暑さはみんな同じ。有利、不利はない」と30歳は元気そのもの。夏場の猛チャージをかける。
指揮官も快勝に表情が明るい。6月の公式戦4試合で3ゴールと好調の高原には「優れたプレーを見せてくれた。本当の意味で新しいシーズンに入れたのでは」と褒めた。不調だった高原の復調に加え、司令塔ポンテが約2カ月ぶりに戦列復帰するなど明るい材料が増えてきた。
1―0の前半42分、素早いステップから相手GKの虚を突いたシュートを放った高原。ゴールネットを揺らし「前回、負け方が良くなかった。自分たちができるというのを証明しないといけない試合だった」リーグ戦5試合ぶりの勝利にホッとした様子だった。
右拳を胸の前に突き出して走り出す背番号19を祝福したのは、前半2分に先制点を決めたエジミウソン。「きょうはタカの力で勝ち点3を奪えた」。満面の笑みで“相棒”を祝福した。08年に鳴り物入りで入団した2トップの今季初アベック弾で、5戦ぶり白星。暫定2位に浮上した。
J1第15節第1日(27日、浦和2-0神戸、駒場)浦和・18歳のルーキーDF永田が、リーグ戦先発デビューを飾った。ジュニアユースからの浦和育ちは、慣れ親しんだピッチで躍動。左サイドを駆け上がり、精度の高い左足キックを披露した。「緊張はしなかったが、後半は疲れた。攻守とも90分間、もっと動きたい。ラストパスも改善点です」。DF坪井ら故障者が続くチームを若さで支える。
3日磐田戦、13日大宮戦のナビスコ杯予選リーグ2戦連発の勢いそのままに決めた、今季リーグ戦初ゴール。高原は「これまで試合に出ていなかったけれど、最近は試合に出て得点に絡めるようになった」と手応えを感じた。若手の台頭もあり、4月4日大分戦から公式戦10試合連続でベンチスタート。フランクフルト時代のゴールシーンをDVDで検証し、当時の生活を振り返って魚中心の食生活にも変えた。常に他クラブの補強リストに載り、海外移籍もうわさになるが「僕はまだ、レッズで結果を残せていない」という思いがある。自分自身を見つめ直した取り組みが、最近6試合でフル出場の信頼を得て、3得点につながった。復調の兆しは本物となった。
2人が2トップを組んでともに得点したのは、昨年10月1日の京都戦以来。フォルカー・フィンケ監督は「うちにはたくさんの攻撃的な選手がいるが、1つのパターンが高原。よくなってきている」と評価していた。
浦和の18歳ルーキーDF永田が左サイドバックで先発してリーグ戦デビューを果たした。左太腿裏痛を抱える坪井の離脱を受けての抜てきだったが、安定した守備を見せてリーグ戦3試合ぶりの無失点に貢献。「デビュー戦で勝てて良かった」と笑顔を見せた。
浦和ユース時代から左サイドでコンビを組む原口とは、息の合ったプレーを随所に見せた。「デビュー戦で勝てたのは良かったけど、後半運動量が落ちたのは改善点」と、課題も口にした。
ボルフスブルクのMF長谷部が27日の浦和―神戸戦を観戦した。07年まで在籍した古巣・浦和について「サッカーのスタイルが(以前と)変わっていた。若手とベテランがうまく融合している」との印象を口にした。
復活を印象付けるゴールを決めた一方で、来季ブンデスリーガに昇格するマインツへの移籍が浮上していることも判明した。関係者によると、浦和で出場機会に恵まれない高原は欧州再挑戦を模索していたが、潤沢な資金を持つマインツは、1部復帰の目玉としてドイツで実績のある高原をリストアップしている。近く正式オファーに発展する可能性が大きい。