偽の「だまされたふり作戦」に本物の「だまされたふり作戦」で対抗→逮捕

「だまされたふり詐欺」にだまされたふりという記事より。

警察官をかたって、振り込め詐欺の捜査手法「だまされたふり作戦」に協力を求める手口で、女性から現金100万円を詐取しようとしたとして、埼玉県警行田署が25日までに、東京都中野区の無職山下敏彦容疑者(43)を詐欺未遂容疑で逮捕した。

振込詐欺にだまされたふりをする「だまされたふり作戦」というのが始まっているのですが、今度は「だまされたふり作戦」を騙った振込詐欺が登場しています。

なんだかややこしいことになっているのですが、こういうことです。

23日午前10時ごろ、女性の40代の次男の名前を名乗る男の声で「大学の先輩の連帯保証人になってしまって困っている。できれば、400万円用意してくれない?」との電話があった。女性は当初「声が違うねぇ」と言って信用しなかった。しかし、約10分後に警視庁の警察官を名乗る別の男の声で「振り込め詐欺犯から電話がかかってきたと思いますが、犯人逮捕に協力してほしい」との電話があり、信用してしまったという。

この警察官を名乗る男もグルだった訳です。そして「だまされたふり作戦」に協力して欲しい、と。ついては現金を渡したところを逮捕するので、100万円を犯人に渡して欲しい、と。

ここで不審に思った女性が警察に相談し「偽警察官による偽『だまされたふり作戦』」だということが判明し「本物の警察による本物の『だまされたふり作戦』に協力してください」ということになったのだとか。

そして実際に接触してきた容疑者が逮捕されました。

それにしても詐欺グループも、いろいろと考えるものですね、本当に‥‥。