米ヤフーとグーグル提携解消という記事より。
米インターネット検索大手のグーグルとヤフーは5日、ネット検索広告をめぐる提携合意を解消する、と発表した。米検索市場の上位2社の提携について米司法省が競争を阻害するとして難色を示しているため。
検索広告で提携を模索してきたYahoo! とGoogleですが、独占禁止法に抵触するかもしれないと司法省が難色示したことから、提携解消することになりました。
検索市場のシェアは1位のGoogleが6割、2位のYahoo! が2割だったので、これは確かに厳しかったですね。
業績低迷するヤフーにとって、年間8億ドル(約800億円)規模の増収効果が期待できる提携計画の頓挫は痛手。
となると、Yahoo! の行く末が気になるところですが、ヤフーCEO、マイクロソフトへの売却に前向き姿勢という記事も出てきました。
米インターネット検索大手ヤフーのジェリー・ヤン最高経営責任者(CEO)は5日、今年5月にいったん買収交渉が頓挫したソフトウエア最大手、米マイクロソフト(MS)から再び買収提案があれば「われわれは会社を売却する意思がある」と述べ、応じる考えを示した。
Yahoo! がMicrosoft所有のポータルになるというのは、ちょっと不思議な感じがしますね。
とはいえ、Microsoft側は「ヤフーは依然、高額の買収にこだわっている」と警戒しているということです。
Microsoftの買収に難色を示していたジェリー・ヤンの方向転換ですから、Yahoo! 売却は十分にありそうです。
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ヤフーが拒否したソフトウエア最大手、米マイクロソフト(MS)に対する売却話が再燃する可能性もある。ヤフーは同業のAOLとの合併など、選択肢の検討を急ぐことになりそうだ。