Jリーグ第28節 浦和レッズ v.s. ジェフ千葉

連戦が続く中、アウェイに乗り込んでジェフ千葉との一戦。勝てば1位の鹿島アントラーズと勝ち点で並ぶはずが、2-3と大量失点で敗戦。降格に苦しむ千葉に、逆に苦しめられる結果に。

とはいえ「どういうサッカーをしたいのか、というのが全くない。中途半端。だからサポートもないし、パスを出しても相手プレッシャーにはまって、その繰り返しだった」という高原の言葉が全てを物語っているでしょう。

ロングボールを放り込むか、サイドにボールを預けるも行き詰まって戻すか、最後は闘莉王を前線にあげてのパワープレイなど“いつもの”浦和レッズでした。

テレビ観戦だったのですが、解説の金田氏も浦和レッズのサッカーについては個人頼みでつまらない‥‥というような口ぶりでしたね。

個の力は強いので局面を打開してしまう時もあるのですが、それは一瞬で、全くチームとして連携していくことはありません。

一方、シーズン途中から就任したジェフ千葉のミラー監督はここ5連勝で自動降格圏を見事に脱出しました。さらにシーズン途中に獲得した深井、ミシェウも大活躍。

同じく監督交代したものの、2度も選手補強に失敗した浦和レッズとは大違いです。やはり補強失敗は大きく響いています。

補強失敗続きでビジョンを描けないフロント、一体感を演出することができない監督、覇気がなく足が止まる選手たち‥‥悪い方向へ歯車は回り続けます。

闘莉王頼みのサッカーを続けるのならば、いっそのことエメルソンもワシントンも復帰させた方がいいんじゃないか‥‥というのは言い過ぎですが、何かカンフル剤が必要ですね。

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