スパムブログの75%は上位5事業者で占められる

「ブログの4割はスパム」を発表したニフティに聞くスパムブログの実態という記事より。

国内のブログ数全体に関する調査はこれまでも発表されていたが、スパムブログに関する調査結果は珍しい。今回のフィルタリング技術およびスパムブログ調査について、ニフティ コミュニケーションデザイン部の上符裕一マネージャーと名越潤也氏に伺った。

「ブログの4割はスパム」という調査結果は気になっていたのですが、そこをさらに深くインタビューしている記事です。ナイスでーす。

名越:正確な数字は計測していませんが、最も多いのは引用スパムですね。スパムブログの4割ぐらいは引用スパムではないかとと思われます。

これはいわゆる「ワードサラダ」というタイプのスパムでしょうか(追記:引用スパムとワードサラダは区別されておりました)。

APIを利用して、あるキーワードに関連したブログのエントリー群を引っ張ってきて、新たにエントリーを生成するものとか。

こういうのが増えてくると、ブログ検索のみならず、通常の検索結果にもよろしくない影響を及ぼします。

最近ではホワイトリストという考え方もありますが、こうしたフィルタリング技術を導入して検索結果からスパムブログを排除する‥‥というのはきっと、どこの検索エンジンでもチャレンジしているところなのでしょうね。

気になるのは、

名越:スパムブログの約75%は、スパムブログ数の多い上位5事業者で占められています。

というところ。事業者側で何らかの対策が可能であれば、スパムブログの数も減らすことができるのかもしれません。

その対応策の一つとして、

上符:ココログフリーの場合、開設したはいいが更新しないというブログも多く、ネット上の不要な情報をできるだけ少なくするということで今回の発表に至りましたが、同時にスパム対策という意味合いもあります。

というニフティの対策があるのだそうです。

名越:こうしたスパムブログのフィルタリング技術を社内のプラットフォームとしてAPI公開したり、社外に対してもビジネスとしてAPIを提供する。そういった展開は今後ありえると思います。

是非とも今後も継続して頑張って欲しいところです。