米、制御不能の偵察衛星破壊に成功という記事より。
米政府は20日、有毒な燃料を満載したまま軌道上で制御不能になった偵察衛星を大気圏外で破壊するため、北太平洋上のイージス艦から迎撃ミサイル(SM3)を発射、命中させ、破壊に成功した。
アメリカの偵察衛星が制御不能になり、地球のどこに落下するかも分からない状態だったのですが、迎撃ミサイルにより大気圏外での破壊に成功した模様です。
「ミサイル防衛システムを応用した衛星破壊の試みは初めて」で、今回の破壊をパフォーマンスとみる向きもあるようです。ロシア、中国は警戒していた、と。
宇宙空間での破壊となると「スペースデブリ(宇宙ごみ)」の影響が懸念されるのですが、そのためにスペースシャトル「アトランティス」の帰還を待つなどしていたということです。
偵察衛星は約2・2トンで、姿勢制御などの燃料として毒性が強く発がん性も指摘されるヒドラジンを約450キロ搭載。2006年の打ち上げ直後から遠隔操作ができなくなり、ヒドラジンをほとんど使用しないまま次第に高度を下げ、3月第1週にも落下する見通しだった。
このまま地表に落下すれば、ヒドラジンの汚染も懸念されていたので、ひとまずは良かった、というところでしょうか。
将来的に隕石などが接近してきた際にも、こうしたミサイルによる破壊が行われるのでしょうかね。