「弁護士のくず」盗作でないと漫画家が反論という記事より。
内田雅敏弁護士が雑誌への掲載差し止めなどを求める仮処分を東京地裁に申し立てた問題で、井浦さんは20日、都内で記者会見し「資料として内田氏の本を参考にしたが、ストーリーは独創。盗作と言われ、強い憤りを持っている」と反論した。
「弁護士のくず」著作権侵害で訴えられるというエントリーを2008年2月14日に書いてから、しばらくリアクションがないなと思っていたのですが、20日に原作者である井浦秀夫氏が記者会見を開いています。
内田雅敏弁護士の著作と「弁護士のくず」のストーリーが非常によく似ていたことから、著作権侵害で出版の差し止めを求める仮処分が申請されていたのですが、資料として参考にしたことは井浦秀夫氏も認めています。
しかし盗作と呼ばれたことに関しては「ストーリーは独創。盗作と言われ、強い憤りを持っている」と反論しています。
「内田氏の著作は広く報道された実際の事件をつづったドキュメント。参考文献として掲載しなかったマナー違反は反省するが、社会的事実に対して著作権侵害は成立しない」
ドキュメントとはいっても本を参考にしたのですから、やはり参考文献として紹介するなり、本人にコンタクトを取っておくべきだったのでしょう。
内田雅敏弁護士は、
「私の作品には創作性があり、ノンフィクション小説として当然、著作権保護の対象になる。井浦秀夫氏が私の作品を全面的に参考にしておきながら著者の私に一切断ることもないのは物書きの仁義としても許されない」
とコメントしています。
<「弁護士のくず」>漫画家と小学館「盗用ではなく参考」によれば「内田弁護士の著書以外に参照した資料はない」と井浦秀夫氏は語っているそうで、だとすればなおさら‥‥ですね。
「弁護士のくず」作者が盗作扱いに反論によると「内田弁護士は近く、損害賠償などを求め正式に提訴する方針」ということです。どこかで歩み寄れないものでしょうかね。