天皇杯 4回戦 浦和レッズ v.s. 愛媛FC

トーナメントというのは、得てしてこういうことが起こるんです。とか言ってる場合じゃないんです。

Tennouhai 20071

試合開始直後こそよいリズムで攻められたものの、その後は愛媛にペースを握られリードされる展開に。入れるべきときに得点しないと、後がキツクなるのはいつもの通りでした。

ACLは週に2試合ペースで優勝したので、ここもリズムを崩すことなくということでベストメンバーに近い布陣で臨んだのですが、明暗を分けたのは疲れだけでなく、気持ちの差でしょうか。

愛媛FCはJ2で10位、かたや浦和レッズはJ1で首位。しかし今日の試合を見るに限っては、愛媛は選手が連動する、とても良い試合を展開していました。

試合後のそれぞれのクラブの監督のコメントが全てを物語っているでしょう。

これほど悪いゲームというのは、これまでなかった。レッズの選手たちはゲームに入ることが出来なかった。そして、やろうと思っていたことがまったくピッチ上で出来なかった。その結果が敗戦という結果につながった。

レッズは本当に疲れていて、自分たちも今週は連戦で疲れていたが、予想以上にレッズの方が疲れているのではないかと思った。弱いチームとやるときは、ああいった形で受け身になってしまうもので、そういうスキが出たところを突けたらなと思っていた。

ある意味では連戦している選手を起用するというのは賭けでもあったと思うのですが、試合に出たくて仕方がない若手の気持ちに賭けてみる‥‥というのも後の祭りですね。

ヘタに1-1になって延長線にならなくて良かったと前向きに捉えるべきでしょうか。土曜日にはすぐ、優勝のかかった横浜FC戦があります。

恐いのは横浜FCでも、愛媛FCと同様の試合展開が考えられるということ。ゴール前をガッチリと固められると、攻め手を欠いてそのまま90分経過というのも十分に考えられる話です。

鹿島戦も愛媛戦も、どこかでこれまでの勢いのまま勝てるという気持ちがあったような気もします。しかし疲労が重なり、勢いで勝てなくなってきたのが、ここ数試合ではないでしょうか。

ここまでくると「気持ちを切り替えて」というよりは、「気持ちを入れ替えて」臨まないといけないかもしれません。選手もサポーターも。