走れば砂が飛ぶような荒れたピッチの中、久しぶりの駒場スタジアムでの試合が行われました。
3週間で7戦目というハードな日程の中、最後はFWの3人が起用されるという、ちょっとサプライズな布陣になりました。永井は山田の代わりに右サイドです。
前半早々、角度のあまりないところからその永井のセンタリングに対して、ゴール前に飛び込んだワシントンが合わせて先制します。
結果的には先制点が取れたことが勝利に繋がったように思います。
連戦の影響で披露の度合いが濃いようで、選手たちの動きも重く見えたし、パスミスも多く、なかなかイメージしているようなプレイができていないようでした。
守備陣が耐える時間が長く、このままだと追いつかれるなと思っていたら案の定の失点。同点に追いつかれます。
しかし浦和レッズの強さが出たと思うのがここから。
ポンテが後ろ向きにポーンとボールをゴール前に放り込むと、ワシントンが後ろにいる選手を抑えながら胸でトラップし、そのままゴールに叩き込みます。
ガンバ大阪が勝っていたので勝ち点差は3に縮まっており、引き分けで4とするか、勝って6とするかでは大きく違います。
勝つべき相手にしっかりと勝てる。しかし決して調子は良くないけれど。というあたりのメンタリティの成長が感じられました。
これで少し休んで、そしてACLへ。
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今季は好不調の波が目立ち、来季の去就も微妙だが、この2発は「今の状態は凄い」とクラブ幹部をうならせた。この日は観客席に来季、新加入する長身FWの高崎(駒大)の姿も。「ワシントンの技術を盗みたい」。将来のエース候補がそう話した矢先にお手本をみせた。
▼過密日程に“負けない”!浦和23日間7戦無敗でJ首位もキープ
ワシントンは「難しい試合だったけど、いい形で2点目も入ってよかった」と胸を張る。
浦和のオジェック監督は「今日は素晴らしいパフォーマンスだった」と、大分に競り勝った選手たちを絶賛した。9月15日から3週間で7連戦、韓国にも2度渡るハード日程を6勝1分けで乗り切って「選手たちは心身ともに強くなった」と満足そう。
後半15分に同点に追いつかれたが、同23分には再びワシントンが個人技を駆使した右ボレーで決勝点を決めた。浦和はリーグ戦4連勝で、首位をがっちりとキープした。
シュート数は8対15。それでも鈴木は「相手にキープされる時間が長かったが、最後のところはやらせなかった」と、内容は度外視した白星を喜んだ。
17日のエジプト戦に向けた早期合宿を断念して14日集合とした指揮官は「浦和の選手は疲れている。肉体よりメンタルの疲れをとってあげることが大事」とコメント。