2003 2nd 第1節 浦和レッズ V.S. ジュビロ磐田

寒いんです、今日。10月並と言われる気温の中、さらに雨の中、原付で埼玉スタジアムまで来てしまいました。直前まで迷ったんですが、セカンドステージの開幕戦だし、ジュビロだし、新外国人のニキフォロフも出るということで、なんとなく勝ちそうな予感がしたので来てしまいました。予感的中で前半を折り返して一点リードです。ジュビロは藤田の穴は相当大きいですね。世代交代での悩みが手に取るようにわかります。優勝争いに絡むには、今日は落とせません。それにしても寒いんです。

■観戦記

試合は3-1でレッズが勝利しました。エメルソンと田中の両FWによる理想的なゴール・アシストでした。それにしてもエメルソンの技量は凄い。間違いなく次のW杯ではセレソンではないでしょうか。

今日はメンバー交代が二人行われたのですが、いよいよオフトの理想とするチームに近づいてきたのではないかと思います。というのも、昨年は「チキン」と言われるほど、その采配は慎重だったんです。あくまでも流れを崩さない、メンバーチェンジによるリスクをとらない為の戦術だと理解していたんですが、どうもそれだけではなかったようです。オフィシャルMDPに次のようなオフトのコメントが掲載されていました。「選手数は少なくなったが選手層は厚くなった」

ひと時、レッズには35人くらいの選手が在籍していました。今は30人を切っています。さらにGKが4人(一人はレンタルで鹿島ですが)いることを考えると、いかにフィールドプレーヤーが少ないかが分かります。紅白戦もできません。しかし、状況としては「選手層は厚くなった」とオフトは考えている訳です。つまり、これまでは変えたくても選手を変えられないというのに等しい状況だったと考えられないでしょうか。変えることに加え、選手の力量不足によるリスクが大きかったと。しかし今日の試合からも分かるように、若手も育ち、ある程度の選手層を見て取ることができます。ボランチで入った長谷部が途中からトップ下に移るなど、柔軟な選手交代ができています。

今日のジュビロは世代交代真っ只中で、本来のジュビロではないため、一概には物差しにはなりません。選手たちも、今日のジュビロは歯ごたえがなかったと感じているでしょう。しかし、開幕戦を落とさなかったこと、1点返された後に追加点を取ったことからも、セカンドステージのレッズはこれまでとは一味違うということが分かると思います。途中加入したロシア代表ニキフォロフも正確かつ高速なフィードでDFラインからのフィードをより楽しみにしてくれましたし。

まだ1試合ですが、何かを予感させてくれる試合になったと思います。