「Clubhouse」組織を50%以上縮小し製品に特化した小さなチームにすると発表

Clubhouse 50

2023年4月27日に、音声SNS「Clubhouse」創業者のPaul DavisonとRohan Sethが従業員に向け、組織を50%以上縮小し製品に特化した小さなチームにするとメッセージを送っていました。

Founders’ email to Clubhouse employeesというのがそのメッセージです。

Clubhouse」は組織の規模を50%以上縮小し、プロダクトを進化させるために変革の時期が必要であり、リセットすると宣言しています。

人数が増えたこと、リモートワークなどの影響により、チームの連携が難しくなったことから、会社をリセットし役割をなくし、より小さな、製品に特化したチームにする必要があったとしています。

「Clubhouse」は外出が困難だったコロナ禍真っ只中に登場し、コミュニケーションに飢えていた人たちが多かったことから注目を集めました。当初は招待制だったというのも、話題に拍車をかけました。

しかし世界が元に戻るにつれて、日常に「Clubhouse」が組み込まれるのが難しくなってきたということです。そのため、プロダクトの進化が必要になったとしています。

チームを小さくすることで集中力とスピードを増し、進化したプロダクトをお下すことができると信じているとしています。

24時間繋ぎっぱなしのルームや、平野文さんと続けてきた番組も100回を超えるなど、個人的には日常になくてはならないツールとなっている「Clubhouse」ですが、間違いなく世間的には“終わった”プロダクトだと思われているでしょう。

招待制で話題沸騰して有名人が参入したところまでは良かったですが、中での話は外に漏らしてはいけないというルールがあったからこそ気楽に話したことがネットメディアなどをにぎわせてしまい、あっという間の冷水で冷却となりました。

ただ、100回以上の番組をやってきたから分かるのですが、リスナーに向けて話すのって難しいのですよね。知らない人の話、しかもいきあたりばったりのものを聞くのって難しいです。事前にある程度の構成を作らないと、やはり面白くはならないと思いますし、なんといってもトーク力です。

最近ではポッドキャストが流行っているので、その収録している様子を公開するというのはありだと思いますが、シュリンクしてしまった現状だと、わざわざ「Clubhouse」を使うメリットというのもないでしょう。

集団でお酒を飲みながら居酒屋談義みたいのをするなら、個人的にはメタバースのほうが没入感があって良いと思います。

日本にあったなんらかのチームも解散したと聞くので、恐らく短期的にはiOSが日本語化されることもないのでしょう。Android版を触ったらよい感じで日本語化されているので、これがiOSにも適用されていたらもう少し違ったかもしれません。

似たような状況はSNSにありがちだと思いますが、有名人が参入してきた時点でどう伸ばしていくか、というのが一つのポイントではあると思います。「Clubhouse」はそれが早すぎて、コントロールできなくなってしまったというのはあったと思います。

2023年になってからは、平野文さんとの番組も常時ほぼ100人の方が聴いてくれるようになり、2年前の30人前後だった頃からすると、番組としては着実に成長しているのです。それだけに「Clubhouse」には、さらなる飛躍を期待したいところです。

平野文のマイクの向こう側 #23club

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