コピーライター 糸井 重里に聞くというインタビュー記事がありました。
「何度も質問されてきて、その都度ゴマカシゴマカシきた話ですけれど、正直に言うと、最初はビジネスモデルがどうのこうのということは考えていなかったんです」
ほぼ日に関する糸井重里氏のインタビュー記事。ほぼ日がどこに向かっていくのか、というお話です。
ほぼ日刊イトイ新聞の本を読んでから、やはりほぼ日刊で更新しているネタフルとしては、糸井重里氏に非常に親近感を持っていました。
糸井重里氏は、最初にインターネットを始めた頃を「インターネットという広大な土地を前にして、僕らもそこで何かを作り出していくのが嬉しかったんです」と振り返っています。
いまは簡単に更新することができるブログがあるので、さらにこの“嬉しさ”に直面している人は多いのではないでしょうか。
糸井は最近、ネットビジネス、ネットマーケットなどへの風が「凪(な)いできた」と感じることが多いという。
「去年まで『ああ敵わないな』と思っていたようなところと対等になってきたような感じです」ということなのですが、ネタフルも今年はいろいろな意味で脱皮できたような1年だったと思います。
基本的には継続することを信条としてきましたが、続けていく中で微妙にレールが違う方向を向いてきたという感じでしょうか。福岡でとんこつラーメン食べるつもりが、長崎でちゃんぽんを食べていた、みたいな。もちろん、周囲の環境も目まぐるしく変わっていました。
これからはインターネットという仕組みに頼るのではなく「もっともっと作る能力、生み出す能力、クリエイティブな力が要求されるでしょうね」というのは同感。
ブログもそうですよね。みんなが「情報発信」という同じ土俵に乗れるようになっているので、そこから先はアイデアの勝負。
「メディアを使って宣伝する、じゃなくて、メディアを作って宣伝する、メディアそのものが宣伝、というふうに。街がメディアだし、宅配便だってメディア。だから、アイデアを生む人が重要なんです」
実際にやってきた人の言葉ですから、重みがあります。
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基本的にはブログも「ほぼ日」と同じ、淡々と更新する仕組みとしては非常に適している訳ですが、あとはそこにどのようなエッセンスを加えていくかが大きなポイントになるということなんでしょうね。