パームレストの材質にこだわるなんて、1時間前までの自分だったら考えられないことです。しかも、同じ木なのに。ローズウッドに触れたら「ローズウッドじゃないとイヤ!」みたいな感じになってる。たった1時間で。
ということで、バード電子が開発した「ウッドパームレスト(ローズウッド)」を提供して頂き試しているところです。
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手にとって「あ、ギターじゃん」と思った
HHKB用のパームレストを開発しているバード電子の斉藤さんは非常に古い付き合いです。それこそ四半世紀前くらいから。
PowerBook 2400cのコミュニティが非常に盛り上がったことがあり、ぼくもその片隅にいました。バード電子は当時から尖った製品を出すメーカーとして知られており、PowerBook 2400c用の製品もリリースし、オフ会でお会いしたのが最初だったと記憶しています。
しばらくお会いする機会はなかったのですが、ScanSnapとかHHKBを使うようになったら、そこにまたバード電子の斉藤さんが生息していたのです。なんという縁なのでしょうか!
ということで、HHKB用のパームレストです。
製品名は「WOOD Palmrest(木のパームレスト)」です。実は木のパームレストは以前にも提供して頂いたことがあり、ずっとそれを使っていました。今回は、特に「ローズウッド材」を使っているのが特徴となっています。
まあ、どんな材質のものを使おうと木のパームレストは木のパームレストだよな、と触るまでは思っていたわけですが。
ローズウッドというだけあって、濃いめの赤が美しいのです。いいツヤツヤ感。いや、ここは艶々と表現したほうがいいかもしれません。なんだか艶やかなパームレストなんですよ。
取り出して横から見て、そして触って‥‥というか、運指して分かってしまいました。
これ、ギターのフィンガーボードじゃないですか!
そうだ、斉藤さんはジャズのレーベルも持っているし、自身もベーシストなんです。ローズウッドって、ギターの指板にも使われる素材なのでは!? とググってみてビンゴ。
表面にローズウッドが張られているこの感じ‥‥間違いなくギター(またはベース)。
裏側にバード電子ロゴが刻印されているのが、また斉藤さんらしいというかなんというか。そういう方なんです。裏返してニヤっとしてね、みたいな。
これまでのパームレストがやや低かったので、厚い方のゴム足を貼り付けてみました(ゴム足は2種類付属しています)。
少し高くなって快調!
そして横からみると、やっぱり完全にギターのフィンガーボードです。なんということなんだ。キーボードをタイプしながら、ギターを弾いている感覚を思い出すなんて。
楽器って、異性にも例えられるじゃないですか。ローズウッドのパームレストの上に手を置いていると、なんとも言えない艶やかさというか、セクシーさというか、こう大人な感じ、真っ暗な部屋でジャズを聴いているような、そんな艶々した感情を呼び覚ましてくれるんですよね。
パームレストが、ですよ。
ぶっちゃけ、高さが合っていれば材質とか色とかなんでもいいんじゃないかと思っていたんですが、そうじゃないんだということがはっきりと分かりました。
メッセンジャーで斉藤さんに聞いたら「自分の(Fenderの)ベースに合わせて作りました」と教えてくれました。しかもローズウッドは手に入りにくい木材らしく、2年くらい倉庫で出番を待っていたものなのだとか。
斉藤さん曰く「指板にはローズウッドとメイプルが一般的なのですが、ローズの方が好みなので作りました。メイプルも試作しました」と、完全に趣味の世界です。
でも、このローズウッドのパームレストに触れてしまった今となっては、ありがとうございます斉藤さん、と、深く感謝の念をバード電子方面に送っているところなのです。
まったくもって余談ですけど、ぼくも20代半ばまでバンド活動をしており、ボーカル・ギターで作詞作曲も担当していたのですね。
その道を外れてインターネット界隈にやってきたのですが、よく言っていたのは「ギターをキーボードに持ち替えた」ということなんです。言葉を紡ぎ出すのは同じだよ、という気持ちで。
それがいま、HHKBとローズウッドのパームレストのおかげで、再びギターの方に近づいていったような気持ちにもなっています。さらに、深く感謝の念をバード電子方面に送ります。
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HHKBの吸振マットと組み合わせると完璧です。
関係性の明示
PFU製品のHHKBエバンジェリスト/ScanSnapプレミアムアンバサダーに就任しています。